「和解の福音がもたらす祝福」

 お元気ですか? 明智信作です。2年前の3月、一人のご婦人が、友達に連れ られて、教会を訪ねてこられました。

 家庭崩壊寸前の深刻な問題をかかえて、暗い表情をしておられました。ご主人 は、有能なサラリーマンです。硬い信念をもち、自分の考えに従って、子供を暴 力的にしつけようとしたのですが、その結果、お嬢さんの心は傷ついていきまし た。息子さんも、思春期を迎え、そんな父親に反抗するようになりました。奥さ んもそんなご主人をゆるせず、機会があれば、離婚したいと考えていたのです。

 それは深刻なもので、わたしにはその問題を解決する力はありません。しかし、 神には解決ができるという確信がありましたので、そのお方に、聖書を一緒に学 んでみませんか、とおすすめしました。彼女は主人にも、ぜひ一緒に学んでほし い、と言って、ご主人の休みの日を、家庭集会の日に選ばれました。ご主人は、 最初おつきあいでしかたなく出席したようでしたが、まもなく、熱心に学ぶよう になりました。

 やがて、夫として、父として、ご自分が正しいと思ってしてきたことが、間違 っている事に次第に気がついてこられました。しかし、そんな自分も神に愛され ている、またこんな自分のためにキリストが十字架にかかって死んでくださった ので、自分がゆるされている、ということを知るようになっていきました。表情 もおだやかになってきました。それにつれて、断絶状態であった娘さんとも、心 が通うようになっていきました。

 奥さんも変わりました。最初の内は、みんな主人が悪い、家庭がこうなったの は主人のせいだ、と思っていたそうです。しかし、教会に出席するようになり、 ごく自然に、自分が変わらなければならない、と素直に認める事ができるように なっていきました。気がつけば、ご主人の良いところ、感謝できる事がたくさん ある事がわかってきました。今は、ご主人のことをいとおしく思えるようになっ た、とおっしゃるようになったのです。

 神の愛に出会って、この家庭が変わったのです。
(by 明智信作)