「つぶやき」
お元気ですか? 明智信作です。
先回、旧約聖書に出てくるイスラエル人たちの不平、不満、呟きについて語り
ましたが、もう一つの例を紹介します。
出エジプト記16:1−3には、「イスラエルの人々の全会衆はユリムを出発し、
エジプトの地を出てニケ月目の十五日に、ユリムとシナイとの間にあるシンの荒
野にきたが、その荒野でイスラエルの人々の全会衆は、モーセとアロンに呟いた。
イスラエルの人々は彼らに言った、『われわれはエジプトの地で、肉のなべのか
たわらに座し、飴きるはどバンを食べていた時に、主の手にかかって死んでいた
ら良かった。あなたがたは、われわれをこの荒野に導き出して、全会衆を蛾死さ
せようとしている』」とあります。
紅海の水が二つにわれて、海の底を通過して救われる、という俸大な神の奇捗
を経験してから45日日のことでした。これ以前にも、すでに苦い水を甘い水に
変える、不思議な神の守りと祝福を経験していました。
それにもかかわらず、今、彼らは再びつぶやきました。このとき、彼らのため
に、神は、天からマナを降らせられるのです。実は、彼らの手元に食物がなく
なったとき、神は彼らのために、マナで養う計画をもっておられたのでありま
す。このことは、ヨシェア記5:12を見るとわかります。
「その地(カナン)の安物を食べた翌日から、マナの降るこはやみ、イスラエル
の人々は、もはやマナを獲なかった。その年はカナンの地の産物を食べた。」
神は、イスラエル人たちが、荒野で食物を獲る事ができない間、天からのマナ
で養い、カナンの地に入って、食物が食べられるようになると、マナを降らすの
を留められたのです。
すなわち、神は、はじめから、イスラエル人をエジプトから導き出されたとき、
このょうな計画をもっておられたのです。彼らの為に、神はご計画を持っておら
れ、いっも彼らの生活の細々としたところにまで、かかわっていてくださったの
です。
彼らがそれを認め、ただひたすら神の愛を信じ、神のご計画に信頼していたら、
非常に短期間にカナンの地に入る事ができていたのです。しかし、イスラエル人
たちは、その後も荒野の旅の道中で、くりかえし、くりかえし、呟いています。
その結果、カナンの地に入るのに、40年もかかりました。しかも、カレプと
ヨシェア以外は、エジプトから出てきた民の内の、20歳以上のすべての男子は、
荒野で死んでしまったのであります。
神に信頼せず、つぶやきの連続であったイスラエル人たちは、皆、その不信仰
の故に、長い旅を続け、最後には、荒野で死んでしまったのです。不平、不満、
つぶやき、愚痴が、神のご計画の成就を遅らせてしまう実例です。これは、私た
ちに対する警告であり、また訓戒のためであります。
私たちは、今、天のカナンすなわち、神の国をめざす旅人です。聖書は、キリ
ストのご再転が近いと教えています。私たちは、神の国に入る備えをするために、
このイスラエルの経験から学び、神に信頼することを身につけなければなりませ
ん。
(by 明智信作)