「生きる勇気をありがとう」

 お元気ですか? 明智信作です。

 最近、Cさんという若い女性が毎週のように、礼拝に出席しています。Cさん のご両親は、熱心に聖書を学んでおられますが、Cさん自身は、神に対して否定 的でした。

 彼女の変化のきっかけは、チコという名の飼い犬が、突然てんかんの発作で倒 れたことでした。全身を痙攣させて、苦しんでいるチコちゃんを見て、千恵さん は祈らずにはいられなくなったのです。そしてお母さんに頼んで、教会の先生に も祈って貰って、と言われたのです。わたしたちも祈らせていただきました。ほ んの数日の命かと思われたのですが、しばらく持ち直しました。

 それでも、千恵さんは祈りの手を休めませんでした。家では、ほとんどつきっ きりで看病しました。生きるために、必死で戦っているチコちゃんを看病しなが ら、Cさんの心が変えられていったのです。

 チコちゃんがまだ、苦しんで戦っているときに、Cさんが、チコちゃんに書い た手紙の一部に、次のように書いてあります。

「私は、チコが病気になって沢山の事を教えてもらいました。それは、”生きる 事の大切さ”です。おねえちゃんは、2年半前から、ずっとずっと死にたい、死 にたいと思ってたけど、チコの姿を見て何があってもどんな辛い事、苦しい事が あっても生きて行こうと思うし、これからも自分なりに一生懸命する。生きる勇 気が湧いてきた。チコのおかげです。

・・・チコが元気になれるのなら、これからもずっとずっとチコの力になるから ね。チコが私に生きる勇気をくれたから。私が一番欲しかったものだから。これ からもチコとずっとずっと一緒にいたいと思います。」

 その後も闘病が続きましたが、5月23日に、チコちゃんは激しい痙攣をくり かえしながら、壮絶な死をとげられました。苦しみながらも一生懸命頑張ってい るチコちゃんが、Cさんに生きる勇気を与えたのです。

 キリストの十字架の苦しみもまた、私たちに、罪から解放され、過去にしばら れず、また、死の恐怖からも解放されて、私たちが真実に生きるように、と招い ているのであります。
                             (by 明智信作)