「なくてならぬ一つのもの:その1」

お元気ですか? 明智信作です。

 最近、一日一日が瞬く間に過ぎていくのを実感しています。時間のたつのがと てもはやい、あっという間に一日が過ぎていきます。まさに「光陰矢のごとし」 ですね。何をしても、何をしていなくても、時間は瞬く間に過ぎていき、二度と 戻ってこないのです。多くの人たちは、毎日、忙しくすごしています。

 しかし、本当にこれでいいのか、このような生活の繰り返しで、人生が終わっ ていいのか、立ち止まってみる必要があるのではないでしょうか。ルカによる福 音書10章には、イエスと弟子達がマリヤとマルタの住むベタニヤの家を訪ねた 時のことが記されています。

 その時、マルタはお客の接待のために忙しく立ち回ります。ところが、妹のマ リヤは「主の足元にすわって、御言に聞き入ってい」ました。それを見たマルタ は、「接待のことで忙しくて心をとりみだし」イエスのところにきて、「主よ、 妹がわたしだけに接待をさせているのを、なんともお思いになりませんか。わた しの手伝いをするように妹におっしゃってください」と訴えます。

 マルタは、妹を責めています。イエスに対しても不満を表明しています。イエ スのために奉仕しているはずなのに、皮肉にも、その奉仕が忙しくて、主に不満 を感じ、妹を責めて、妹にも不愉快な印象を与えているのです。この時、主がお 語りになった言葉を、私達も、しっかりと心に留めなければなりません。

「マルタよ、マルタよ、あなたは多くの事に心を配って思いわずらっている。し かし、無くてならぬものは多くはない。いや、一つだけである。マリヤはその良 い方を選んだのだ。そしてそれは、彼女から取り去ってはならないものである。」

 このことばは、今、私ども、ひとりひとりに与えられている言葉ではないでし ょうか。多くの事に心を配れば、思い煩いが増えてきます。忙しすぎて、心をと りみだし、人の気持ちを思いやるゆとりがなくなることはないでしょうか。自分 の生活をもう一度振り返ってみましょう。
                             (by 明智信作)