「わたしはあなたを彫り刻んだ」

 お元気ですか? 明智信作です。神は、私たちの幸福のために、神を忘れるな、 覚えていなさい、と教えておられることを先週、お話ししました。

 しかし、神は、私たちに求めるだけのお方ではありません。聖書には、次のよ うなすばらしいみ言葉があります。旧約聖書イザヤ書に、

「女がその乳飲み子を忘れて、その腹の子をあわれまないことがあろうか。たと い彼らが忘れるようなことがあっても、私は、あなたを忘れる事はない。見よ、 わたしは、たなごころにあなたを彫り刻んだ。」

母親が、自分のおなかを痛めた大切な乳飲み子を忘れることがあるでしょうか。 愛しい自分の子をあわれまないことがあるでしょうか。母親ほど、子供を強く愛 する人はいないでしょう。最近は、そのことも、疑わしいような、信じがたい事 件がおきています。

 また、どんなに愛情豊かな母親と言えども、人間であれば、自分のことに夢中 になって、子供のことを忘れることがあります。しかし、「たとい彼らが忘れる ようなことがあっても、私は、あなたを忘れる事はない」と神は仰せになってい るのです。

 さらに、「見よ、わたしは、たなごころにあなたを彫り刻んだ」と言われてい ます。たたなごころとは、手の平の事です。このみことばは、キリストの手のひ らに、あなたを彫り刻んだ、と言っているのです。

 キリストの手のひらには、十字架に釘付けられた時の傷跡が残っています。そ の傷を見るたびに、あなたを思い出す。傷が永遠に消える事はないように、あな たの事を忘れる事は決してない、とキリストは仰せになっているのです。

 聖書によれば、キリストの手のひらの傷は、あなたを愛し、あなたを忘れない 記念のしるしである、というのです。私の事を決して忘れるな、と訴える神は、 また、決してあなたのことを忘れない、と仰せになる神であります。キリストは、 「私は決してあなたを離れず、あなたを捨てない。あなたを決して忘れない、忘 れることができない」と言ってくださるのであります。わたしたちには、このよ うな愛の神がおられのです。

 私たちも、日々の生活の中で、いつも、この神を思い、神のみことばを口ずさ み、神との出会いを思い起こしては、神に感謝する生活を続けていきましょう。 あなたには、決してあなたを忘れない、忘れる事ができない愛の神がおられるの であります。

 そして、何よりもすばらしいことは、神がわたしたちのことを覚えていて下さ るということです。神も、また、わたしたちのことを忘れないために記念のしる しを残しておられるのであります。
(by 明智信作)