「師走を迎えて」

 十二月のことを、師走(しわす)ともいいます。俗説によると、昔は年の暮れ に各家庭では先祖の供養をするために導師とも呼ばれていたお坊さんを迎えたら しく、そのため、お坊さんは東に西に忙しく走りまわらなければならなかったの で、師が走りまわる月ということで、師走りの月(しばしりのつき)、師走(し わす)となったということです。

 意味の真偽はともかくとして、坊さんでなくても本当に十二月は何となく慌た だしくあれやこれやと走りまわっているうちに過ぎてしまう、忙しい月です。

 忙しいといえば、物を貰ったりあげたりするのにも忙しいのはこの十二月です。

 ところで神様から私達にくださったプレゼントは何だかご存知ですか。新約聖 書のローマ人への手紙六章二三節に

「罪の支払う報酬は死である。しかし神の賜物は、わたしたちの主キリスト・イ エスにおける永遠の生命である」

とあります。天の神様が人類にくださった最大のプレゼント、賜物は、イエス・ キリストなのです。

 人間同志の贈り物には、どうしても報いを望む心が働きがちです。しかし神様 からの賜物は、報いを望まない本当の愛の心から出たものです。

「神はそのひとり子を賜わったほどに、この世を愛して下さった。」(ヨハネ三 の一六)

とあります。神様は私達を罪から救い出すためにキリストをプレゼントとして全 人類にくださったのです0 この神の愛をしみじみ感じつつクリスマスを、そして 年の暮れをおくりたいものです。
(by 鴨田増一)