「正月、新しい出発」

 私が東京の原宿に住んでおりました頃は、大晦日から元旦にかけて、明始神宮 に参拝するための大変な人の波が続きますので、その雑踏を見るだけで、新しい 年の来たことを実感しました。

 さて、約四百年近くイスラエルの人々が奴隷生活をしていたエジプトの国から、 脱出することが決まった時、いわゆる出エジプトの日が来た時、神様はイスラエ ルの人達に「この月をあなたがたの初めの月とし、これを年の正月としなさい」 (出エジプト記一二の二)と言われました。

 自由の身となった彼らは、神様の言われたとおり、その月を正月と定め、人生 の再出発の時としました。そして新しい気持ちでパレスチナに向かって旅立った のでした。今から三千五百年ほど前のお話です。

 その時、イスラエルの人々に「あなたがたが渡って行って取る地は、あなたの 神、主が顧みられる所で、年の始めから年の終わりまで、あなたの神、主の目が 常にその上にある」(申命記十一の十一 十二)とのお言葉が与えられました。

 神様と共に歩み、そのお言葉に従って生活する時に、このことは現在の私達に も成就します。そして私達の前にひらけた新しい一年は「年の始めから年の終わ りまで」神の恵みによって潤うのです。

 正月はイスラエルの人々に限らず、私達にとっても、再出発とか、何か新しい ことを始めるのにふさわしい時です。

 今年こそイエス・キリストが私達のためにひらいて下さった道に従って行く一 年にしようではありませんか。
(by 鴨田増一)