「ふるさとを求めて」
ふるさとを求める心は誰にでもあります.私も東京に住んでいた項、毎年のよ
うにふるさとである神戸に帰りました。そして祖父達の眠っている外人基地を訪
れたり、昔、父が私達のために毎朝のように買いに行ってくれていた古いドイツ
パン屋に寄ってパンを買ったり、久しぶりに旧友と会ったり・・ふるさとには楽
しいことがいっぱいあります。
ある時、イタリアからしばらくぶりに日本に帰って来られた方が、私にしみじ
みと次のように言われました。「ふるさとに帰って釆て一番嬉しいことは、皆同
じ皮膚の色をしていて同じ言葉をしゃべっているということですね。これが本当
に私をホッとさせます。だから日本に帰って来ると心底から休めるのです。」
ふるさとの良さは、自分に共通するものがまわりにあふれていることです。同
じように、神様が備えて下さる天のふるさとには、共通点があるはずです。そこ
では、みんなイエス・キリストを信じ、十字架を仰ぎ見ることによつて救われた
者たちが集まつているでしょう。同じ神を礼拝し、同じ白き義の衣をまとい、同
じものを食べ、そして同じ場所に住みます。此処には神様を中心とした、人間と
してこれ以上望めない安らぎの場所があるのです。
ですから聖書に名を連ねている所謂聖人といわれている人達は、この「地上で
は旅人であり寄留者である」(ヘブル人への手紙一 一の一三)と思って生活し、
天のふるさとを望んで生活しました。
神によって創られた私達は神のもとにいる時が一番幸せな時なのです。このこ
とをもう一度ょく考えてみましょう。そして私達もこのふるさとを目指して天国
への道を歩みましょう。
(by 鴨田増一)