「新しい生命」
復活祭(イースター)。春と共にやって来る、このキリスト教会の行事は、毎
年春分のあとの満月のあとに来る最初の日曜日と定められています。
このシーズンになると、少年の頃、色つきの卵を教会の先生からいただいたり、
中に砂糖で作った黄身が入っている卵型のチョコレー卜を知り合いの外人からも
らつたりした楽しい思い出がよみがえってきます。
復活祭と卵とがどのような関係にあるのかよくわかりませんが、殻を突いて飛
び出してくる、ひよこというイメージは、私共に生命の息吹を感じさせます。生
まれるということはすばらしいことです。
ある夜キリストのもとを訪れたニコデモという人に対して、キリストは
「よくよくあなたに言っておく。だれでも新しく生まれなければ、神の国を見る
ことはできない」(ヨハネ三の三)
と言われました。この時ニコデモは、新しく生まれるという意味がよくわからな
かったので「人は年をとってから生まれることがどうしてできますか。もう一度、
母の胎にはいって生まれることができましょうか。」と言いました。ここでキリ
ストは、母の胎すなわちお母さんのお腹から、生まれることとは違った誕生につ
いて、つまりそれは神の国を目指して進むものが経験しなければならない心の生
まれ変わりについて説明なさいました。
私達もよく「生まれ変わった気持ちで頑張る」と、言いますが、なかなかうま
くいきません。自分の力では不可能と見えるこの心の生まれ変わりという経験を、
キリストが可能にして下さいます。
木々の枝から新しい生命の息吹を感じるこの季節にキリストによる心の生まれ
変わり、ということを考えてみましょう。そして、その生まれ変わりを体験しょ
うではありませんか。
(by 鴨田増一)