「カピストラーノ」

 アメリカ南カリフォルニアの海岸沿いにカピストラーノという、昔スペインの 神父が建てた古い寺院があります。年中花が咲いているこの辺りは観光地として 有名なところですが、さらにこの寺院を有名にしているのはつぱめです。石でで きたこの寺院の壁や門にはたくさんのつぱめの巣がありますが、毎年三月十九日 になると必ず南の方から帰ってくるというのです。その日を一日としてたがえた ことはないのです。

 日本にもたくさん渡り鳥がやって釆て、私どもを楽しませてくれますが、これ らの鳥達が遠い遠い何千キロと離れた南や北の果てから、間違いなく毎年帰って くるというのは、全く不思議なことです。これはただ単に本能とか習性だといっ て片づけられない問題です。これこそ神のくすしきみ手の導きによるものなので す。

 旧約聖書エレミヤ書の八章七節に「空のこうのとりでもその時を知り、山ばと と、つぱめと、つるはその来る時を守る。しかしわが民は主のおきてを知らない」 とあります。

 自然界の神に造られたものがすべて神のみこころのままにキチンとその営みを 続けているのにどうして人間だけが神に逆らつて勝手な行動に出るのかと、預言 者エレミヤは警告しているのです。

 「もろもろの天は神の栄光をあらわし、大空はみ手のわざをしめす。……その 響きは全地にあまねく」(詩篇十九の一、四)と詩篇記者はうたいました。

 主のおきてに逆らって奔放になろうとする戒めとして、私達は、鳥達や自然界 の事物を深く学ぶ必要があります。
(by 鴨田増一)