「ひかり輝く地球」

 一九六一年四月十二日、ガガーリン少佐が「地球は青かった」という歴史的な 名言を語って以来、宇宙の開発は目まぐるしい速さで進められてきました。そし て月の世界を征服した人類は、さらに火星探索機を飛ばして火星に大接近したり、 ボイジャー二号が海王星に接近したりして、色々なデーターを地球に送ってきま した。

 そして一九九二年九月十二日、日本人初の宇宙飛行士毛利衛さんがスペースシャ トル・エンデバー号で、一九九四年七月九日、日本人の初の女性宇宙飛行士とし て向井千秋さんがスペースシャトル・コロンビア号で、それぞれ宇宙探険に出か けました。まさに人類は宇宙に出かけてその謎をひとつひとつ解きにかかってい るようです。

 さて、宇宙のなかで美しくひかり輝く地球。私たちが月を眺めるように自分た ちの住んでいる地球を客観的に眺める時代になったのです。

 もうだいぶ前の朝日新聞夕刊の素粒子というコラム欄に「アポロから見れば地 球は小さな白く光る円盤、山国の争いなぞ〃皿のなかの嵐〃にも見えぬ」とあり ました。広大な宇宙のなかで小さな存在に過ぎない地球に住んでいる私たちにと って考えさせられる言葉ではありませんか。

旧約の預言者イザヤは「見よ、もろもろの国民は、桶の一しずくのように、秤の 上のちりのように思われる」(イザヤ四十の十五)と書きました。

 一九七一年アポロ十五号で月に向かっていた宇宙飛行士のジム・アーウインは、 宇宙のなかに浮かぶ地球を見たとき「かくも無力で弱い存在が宇宙の中で生きて いるということ。これこそ……神の恩寵なしには我々の存在そのものがあり得な いということが疑問の余地なくわかるのだ」と言いました。

 まさに我々は「桶の一しずく」のような存在です。この宇宙時代に「地球のは るか上に座して」(イザヤ四〇の二二)宇宙全体を支配しておられる神の存在を 考えるペきときではないでしょうか。
(by 鴨田増一)