「成長すること」

 イエス・キリストの十二弟子の一人にヨハネという人がいました。彼はキリス トが十字架にかけられた時、他の弟子たちはみんな恐ろしさのあまり逃げていっ たのに、彼だけはキリストのそばから離れずその臨終の場にとどまりました。そ してキリストの復活、昇天後、キリストの母マリヤを引き取って自分の母として 面倒をみたと伝えられています。

 このようにキリストをこよなく愛し、まわりの人達にも愛を注ぎ通したヨハネ は弟子たちの中で押しも押されもせぬ愛の弟子といわれるようになりました。

 しかしこのヨハネは生まれつきこのような実しい性格の持ち主ではありません でした。彼は血気にはやって、何かあるとすぐカッとなる性格だったのです。キ リストの弟子となった項はポアネルゲ、雷の子というあだ名がついていたのです から推して知るべしです。

 このようにあちらこちらに雷を落としていたヨハネが愛の人となり得たのはな ぜでしょうか。それは彼が弟子となってから四六時中キリストと共にいたからに 他なりません。

 E・G・ホワイトというアメリカの宗教家であり教育家であった人は、ヨハネが このように変わったのは「家の中でも、食卓でも、私室でも、野外でも、いつも 主キリストと共にい」たからだと説明しています。

 ヨハネはキリストを見つめているうちに、そのお言葉を聞いているうちに、知 らず知らずのうちに変わっていきました。ここに私達の成長の秘訣も隠されてい ます。

 キリストのお言葉−聖書を読み、聖書を座右からはなさないことによって、キ リストに親しみ、人間として真の成長を日々遂げていこうではありませんか。
(by 鴨田増一)