「うるおいのある心」
旧約聖書の詩篇の中で最も優雅な牧歌的なうたの一つは、タビデが作った詩篇
の六五篇でしょう。
あなたは地に臨んで、これに水をそそぎ、
これを大いに豊かにされる。
あなたはその田みぞを豊かにうるおし、
そのうねを整え、
夕立をもってそれを柔らかにし、
そのもえ出るのを祝福し、
またその恵みをもって年の冠とされる。
あなたの道にあぶらがしたたる。
野の牧場はしたたり、小山は喜びをまとい、
牧場は羊の群れを着、
もろもろの谷は穀物をもっておおわれ、
彼らは喜び呼ばわって共に歌う。
(詩篇六五の九−一三)
この歌は大地が雨によって受ける豊かな祝福を歌っていますが、このタビデの
歌はそれと同時に私達の心という大地にも神からのうるおいが必要なことを教え
ています。
私達人間の心はあまりにも乾燥しきっているのではないでしょうか。毎日のよ
うに新聞の三面記事をにぎわしている殺傷事件、自殺、心中などはみんな乾燥し
た心の産物です。近いところでは湾岸戦争、民族間の争い、テロリストの活動な
どなど、民族、国家を越えてお互いの心にうるおいがあれば、こんなことは起こ
るはずがありません。
さわやかな新緑の五月を迎えて、私達の心も神によって整えられ、うるおされ
なければなりません。そしてさわやかな気分で今日も一日を送ろうではありませ
んか。このうるおいある心があらゆる問題を解決する鍵となるのです。
(by 鴨田増一)