「セコイアの大木」
世界で最も大きくて長生きしている木はスギ科のセコイアですが、これは現在
北アメリカ西部のカリフォルニア州中部の高い所にだけ自生していて、その地域
一帯が国立公園に指定されています。
私達がそこを訪れた時、聞きしに勝る雄大な樹木にただただ目を見張るばかり
でした。特別に大きな木には、グラント将軍とか、シヤーマン将軍などと英雄の
名前がつけられています。
こんな大きな太い木ばかりですから樹齢もまた篤くほどで、グリズリイ・ジャ
イアントという名前の木などは、三千八百年ということでした。これを計算して
みますと、キリストがお生まれになった時よりもさらに千数百年前、旧約聖書に
出てくるアブラハムやイサクがカナンの地、現在のパレスチナ地方で生活してい
た頃からこの木は生き続けてきたことになります。
長い間風雪に耐えてきたこれらの木を眺めていますと、なにか崇高な思いに心
が満たされます。
旧約聖書の詩篇記者は中東地方でよく繁茂している木を例にとって、「正しい
者はなつめやしの木のように栄え、レバノンの香柏のように育ちます」と歌いま
した。そしてさらに「彼らは主の家に植えられ、われらの神の大庭に栄えます。
彼らは年老いてなお実を結び、いつも生気に満ち、青々として、主の正しいこと
を示すでしょう」(詩篇九二の一二−一五)と続けています。
天地万物を創造し、そのすべてをすべ治め給うまことの神にしっかりとつらなっ
ている時に、初めて、この木のように生気に満ち、実を結ぶ生活ができると、聖
書は教えています。
(by 鴨田増一)