御霊による祈り

 最近私は、「祈りはどんなに熱心であっても、み霊による祈りでなければ、天 の聖所には届かない」と友人に言われ、なるほどと思いました。考えてみると当 然のことなのですが、私たちは案外気づかないものではないでしょうか。もちろ ん祈りが思い通りにすべて聞かれると考える人はいないのかもしれません。

 しかしながら神が私たちの祈りに最善のかたちで答えてくださるには、一定の 条件があるということです。それは私たちがへりくだらなければならないという ことです。三位一体の神は私たちの救いのために働いておられますが、神が私た ちを救おうとされる恵みの先行があってこそ、私たちは神に引き寄せられ救われ ていくのです。

 救いとは、私たちの内に働きかけるみ霊の訴えに人々が応じて神に引き寄せら れていくことですが、聖霊は私たちの内に罪と神の精神を示し、私たちの祈りを 清め、神のみ旨にかなうとりなしをして下さるのです(ローマ八ノ二六)。

 私たちがもし、聖霊を拒んでいる心の状態であれば、どうして私たち罪人の祈 りがみ霊の、そしてキリストのとりなしによって神に受け入れられると期待でき るでしょうか。

 私たちは瞬時瞬時天を意識し、あの取税人がさささげた祈り(ルカ一八章)こ そが、み霊のとりなしによって天の聖所に上っていく祈りであることを心に銘記 すべきです。

 その時私たちは、確かに「いと高き者のもとにある隠れ場に住む人、全能者の 陰にやどる人」(詩篇九一ノ一)となるでしょう。
(by 河南るり子)