手紙
ニューヨークの五番街に病院がありました。からだが麻痺してゆく難病で、な
おるみこみはありませんでした。しかし、少女は決して明るさを失いませんでし
た。お医者や看護婦さんは、明るく、にこやかな少女を見て励まされていたほど
でした。
彼女は、一つの遊びを考え出しました。それは、便箋に手紙を書いて、病室の
窓から外へ放る遊びです。自分のこと、病院で起こったこと、それはユーモアの
あふれる手紙でした。この誰かさん宛ての手紙は、毎日、毎日、窓から風に舞っ
て飛んでゆきました。
しばらくして、ロンドン、パリ、ナイジェリアその他、世界の各地からお便り
やプレゼントが、この少女のところへ届き始めました。少女の手紙を拾った人々、
寝たきりの少女に心励まされた人たちの反応でした。
何もできない、からだが麻痺した子も、愛を配ることができました。私たちも、
大きな愛の行為を考えずに、小さなことでいい、今自分にできる愛のわざは何か
を見つけていってはいかがでしょうか。
一つの詩と聖書の言葉を紹介いたします。
ほほえみ
もしあなたが だれかに期待したほほえみが得られなかったら
不愉快になるかわりに、あなたの方からほほえみかけてごらんなさい。
なぜなら、ほほえみを忘れた人ほど それを必要としている人はいないのだから。
もしあなたが だれかに期待した思いやりを、その人から得られなかったら
不愉快になるかわりに、あなたの方から思いやりをかけてごらんなさい。
なぜなら、思いやりを人にかけることを忘れた人ほど
それを必要としている人はいないのだから。
『受けるよりは与える方が、さいわいである』 使徒言行録20:35
(by 藤田 昌孝)