父なる神

 キリスト教の教会ではよく、神様のことを「天のお父様」といった呼び方を致 します。「天にましますわれらの父よ」とも呼びます。そのことから、たまに、 「キリスト教の神様は男なのですか?」とか、どうして「母なる神様」ではない のですか?」といった質問を受けることがあります。

 神様がご自身のことを「父なる神」という呼ばれ方をお許しになっていること には、いろいろな理由があると思いますが、一つの理由として、当時イスラエル の財産相続は父親によってなされたというところに由来すると思われます。子供 たちは、子供であるという理由で、父親の財産を受け継ぐことができました。そ れが、父と子の契約でした。

 ですから、神様が、私たちに、ご自身の呼び名を「天のお父様」と、お許しに なっておられるのなら、私たちは神様の子供です。そして、子供たちは「天のお 父様」から財産をいただくことができるのです。

 以前ご紹介いたしました、イエス・キリストの言葉を思い出してください。「わ たしの父の御心は、子を見て信じる者が皆永遠の命を得ることであり、わたしが その人を終わりの日に復活させることだからである。」私たちがいただくことの できる子供としての財産は、この永遠の命、終わりの日の復活です。

 天の神様は、聖書の中で、放蕩に身を持ち崩した息子を持つ父親に喩えられて います。家を出て行った、息子の帰りを待ち続け、毎日のようにして外に出て、 息子が今日今日こそは帰ってこないだろうかと待ちわびる父親がまさに天のお父 様だというのです。
(by 藤田 昌孝)