ロはわざわいのもと

 アフリカを探険しながら伝道していったデビッド・リビングストンの日記によ ると、ペリカンは大変賢い鳥のように書かれていますが、一方で馬鹿な鳥として も有名なようです。

 ペリカンはあの大きなくちばしで魚を見事にすくい上げることができる、いわ ば大変な魚とりの名手です。

 しかしその上手をいくのが海鷹です。ペリカンの大きな口に魚がすくい上げら れたと見るやいなや猛スピードで急降下してペリカンの口の中の魚をものの見事 に取り上げてしまうのです。

 ペリカンは海鷹が飛んで来るすごい音におびえて、なすすべもなく魚がいっぱ い入っている口を閉めることもしないでただポカンと開けているだけなのです。

 何と馬鹿な鳥だろうとあなたはきつと思われることでしょうが、私達人間も口 をしっかり閉めないと、とんでもないことになることを忘れてはなりません。

 旧約聖書の箴言一三章三節のところに「口を守る者はその命を守る、くちびる を大きく開く者には滅びが来る。」とあります。

 また新約聖書のヤコプの手紙三章五節、六節には「舌は小さな器官ではあるが、 よく大言壮語する。見よ、ごく小さな火でも、非常に大きな森をもやすではない か。舌は火である。不義の世界である。舌は、わたしたちの器官の一つとしてそ なえられたものであるが、全身を汚し、生存の車輪を燃やし、自らは地獄の火で 焼かれる。」ともあります。

 ロは災いのもとといわれます。今日も私達は自分の口、自分の舌を守って、慎 み深く節度をもって、人と接しようではありませんか。
(by 鴨田増一)