愚かな人は、すぐに怒りをあらわす、しかし賢い人は、はずかしめをも気にとめ ない。(簾言12:16)

 盲導犬

 もうどう犬って知っていますか。目の見えない人と一緒にいて危なくないよう に連れて行ってあげる犬の事です。

 もうどう犬の赤ちやんが生まれると、2ケ月して、いろいろな家に預けられま す。家の人達と仲良く遊んだり、お散歩したり、楽しく過ごしますが、1年たつ と、もう犬は、大きくなって大人の犬と変らなくなるので、又、もうどう犬訓練 所にもどります。仲良くして下さった家の人とも「さようなら」をして、いよい よ、もうどう犬になる勉強が始まります。

 さあ、訓練所では、いろいろなテストをします。まず、ピストルをならして、 大きな音がしても、こわがったり、あばれたりしないか?というテストです。

 次は、小さな音には、耳を「ピクッ」とさせて、聞き逃さないか、どうか?

 散歩に出た時、よその犬が「ワンワン」「キヤンキヤン」と吠えて、けんかを 仕掛けて来ても、知らん顔で通り過ぎて行けるかどうか?怒って、そちらに走っ て行ったり、こちらも「ワンワン」とほえたりしては、とても、もうどう犬には なれません。

 これらに合格すると、次に訓練士のおじさんと一緒に 街へ出て歩く訓練です。 犬は体にバンドをつけて、訓練士のおじさんに寄り添って歩きます。少しでも段 差のあるところに来れば、その手前で、ピタッと止まらなくてはいけません。

 犬は背が低いので通る事が出来ても、目の見えない人はぶつかってしまうよう なものがあれば、その邪魔物をよけて通るように何度も何度もやり直しをして勉 強するのです。もうイヤという犬は、もうどう犬になれません。

 よく訓練が出来ました。今度は電車やバスに乗る訓練です。もうどう犬は電車 やバスに乗る事がゆるされています。そのために、どんなに押されても、いやな 人がいても、じっと好かにしている訓練に合格しなくてはいけません。

 訓練が終わると、もうどう犬のご主人が決まります。よくかわいがってくれる 優しい人が決まりました。もうどう犬もよろこんでご主人の顔をペロペロとなめ て仲良しになりました。

 ご主人と一績に歩く練習が始まります。上手に出来るようになったら、もう、 その犬は訓練所に「さようなら」をしてご主人の家の犬になるのです。卒業した のですね。

 お遣いに行く時も一緒です。電車やバスに乗る時は、ご主人が腰掛けた座席の 下に小さくうずくまって静かにすわっているのです。

 家では、家の中にベッドも買ってもらいました。ご主人が仕事に行く時も一緒 に行って、仕事が終るまで、一日中そばにうずくまって待っています。どこへも 行きたいと言わないで、じっと待っているんですって。子供さんの遠足にもつい て行きますよ。

 目の見えないご主人も、今までと違って、もうどこへでもいけるようになりま した。

 もうどう犬有り難う。ご主人といつも一緒。ご主人の言うことを何でもよくき いて犬もそれがとてもうれしそうです。かしこい犬ですね。

参考図書「もうどう犬 ドリーナ」福音館
(提供:母と子のはこぶね学園)