コンマとピリオド

 20世紀の初め項、一人でヨーロッパを旅行していたアメリカの婦人が、ある お店で高価な腕輪(ブレスレット)を見つけました。そこで彼女は早速「スバラ シイウデワアリ、七マン五センドル、カッテモヨイカ」と、夫に電報を打って尋 ねました。

 電報を資け取った夫は、「NO、PRICE TOO HIGH」(タメダ、 タカスギル)と、 早速返事をしました。

 ところが電報局の係員は電文の中のこのコンマを打ち忘れたのです。

 そこで婦人の受け取った電文は「NO PRICE TOO HIGH」(タ カスギルトイウネダンハナイ)でした。

 コンマがあるかないかで夫の意志とはまったく違った意味になってしまつたの です。そんなことを知らない婦人は喜び勇んでブレスレットを買い求め、間もな く帰国しました。

 電報局はこのような失敗があってから、モールス符号を使用する際、間違いが 起こらないように、終止符「.」(ピリオド)を用いる代わりに(STOP)と いう言葉を使うようになったということです。

 小さなことだから大して重要でないなどとは決して軽率には言えませんね。ま た私達の生活の中においてコンマやピリオドのように、ややもすれば目立たない 些細と思われるようなことで実は大切なことのあることがわかります。

 キリストはある時、「良い忠実な僕よ、よくやった。あなたはわずかなものに 忠実であったから、多くのものを管理させよう」(マタイ25の21)と言われ ました。

 私達の生活の中にある、ごく些細なことをおろそかにしないように、心がけま しょう。
(by 鴨田増一)