黄金のマスク

 数あるエジプトの王の中で、広くその名前が知られているのは、黄金のマスク で有名なツタンカーメン王ではないでしょうか。

 彼の墓は1922年にイギリスの考古学者ハワード・カーターによって発見さ れましたが、盗賊に荒らされていなかったその墓の中には金で作られた棺、黄金 のマスク、宝石をちりばめた玉座など、おびただしい金銀財宝が保存されていま した。

 エジプト第18王朝末期の王国の衰退期に君臨し、しかも若くして死んだツタ ンカーメン王でさえこれだけの宝を持つことができたのです。彼の黄金のマスク は、私達に、計り知れないエジプト王朝の富と、その中におぼれていった当時の 王達の生活を連想させます。

 しかし、ここに、この「エジプトの宝にまさる宮」を発見した人物がいました。 それはモーセでした。彼はヘブル人の息子として生まれましたが、エジプト王の 娼の子として育てられ、王子としての教育を受けました。

 しかし聖書の記録によると、モーセは「成人した時、パロの娘の子といわれる ことを拒み、罪のはかない歓楽にふけるよりは、むしろ神の民と共に虐待される ことを選び」(ヘブル人への手紙11の24−26)ました。

 そして「キリストのゆえに受けるそしりを、エジプトの宝にまさる富と考え」 たのです。それは彼の目が、地上の王国にではなく、神が備え給う天の王国に向 けられていたからです。

 やがて朽ち果てる地上の富を選ぶか、神が備え給う天上の富を選ぶか、これは 私達自身で決定しなければならない重大な問題なのです。あなたはどちらをお選 びになりますか。
(by 鴨田増一)