主に用いられる
あるテレビ番組で、薬師寺のプロジェクトにかかわった宮大工のリーダーと彼
のもとに集まった若手の宮大工達の様子が番組になっていました。
その番組の中で、一人の若い宮大工さんが、このように語っていたといました。
「棟梁はいつも言っていた、癖のない木だけでは1000年の年月に耐える建物
は造れない。山の北側に生えた木は癖が強くてみんなから敬遠される。
しかし、こういう癖の強い木が、建物の中で強い風雨にさらされるような部分
を立派に支えることが出来るんだ、と。考えてみれば、自分も癖の強い人間だっ
たが、そんな自分を信頼して育ててくれた棟梁のおかげでこの建物を建てあげる
ことが出来た。
私はこの棟梁とその信頼を受けとることんできたこの青年に感動しました。
人は誰かに信頼されることによって育てられてゆきます。時には失敗し、問題
を起こすこともあるでしょう。また勝手に失望して、やめてしまいたいと思うこ
ともあるかもしれません。
しかしその失敗の損失をわが身に引き受けながら、あきらめずに受け入れ、用
いてくれる誰かに出会うとき、人はひたむきに生き始めます。その期待と愛に応
えようとするからです。ひたむきに生き始めますと、人は輝き始めます。その人
の良さが引き出され、活かされてくるのです。
イエス様はおっしゃいました。「わたしがあなたがたを選んだのである。そし
て、あなたがたを立てた。それは、あなたがたが行って実をむすび、その実がい
つまでも残るためである。」ヨハネによる福音書15:16です。
イエス様は私たちの棟梁となって私たちを用いてくださいます。会社の中で、
家族の中で、学校の中で、このイエス様に用いられてゆくとき、その働きに喜び
が与えられ、私たちの心は豊かにされてゆくのです。(by 藤田 昌孝)