私は誰

 現代はアイデンティティー喪失の時代といわれています。アイデンティティー とは身元、身分証明、つまり、自分はいったい何者かということを意味します。 現代は、自分がいったい何者であるかを見失った時代だと言うのです。

 もちろん、私たちはすぐさま自分の名前や性別、職業、国籍を言うができます し、身分証明書を提出できる方もいらっしゃるでしょう。しかし、ここで問われ ているのは、名前や国籍、役割、職種を取り除いたときに自分にはいったい何が 残るかということなのです。

 すべての事柄がお金で評価され、人の価値までも、お金によって評価される時 代となりました。そこでは、人は取替えのきく、道具のような存在になりかねな いのです。ですから、自分はいったい何者かという問いが切実に迫ったくるので す。

 しかし神様は、私たちに確かなアイデンティティーを与えてくださいます。聖 書の言葉「御霊みずから、わたしたちの霊と共に、わたしたちが神の子であるこ とをあかしして下さる。」ローマ人への手紙8:16です。

 私たちは神の子どもであるというアイデンティティーを、神様自らが証明して くださいます。

 あなたは、私の愛する子、わたしはあなたを喜ぶ これは私たちに語られてい る神様の声です。

 わずか6歳でなくなった少年がいました。彼は3歳のとき体が麻痺し、目も見 えなくなりました。5歳になると、ぜんしんがまったく麻痺してしまい、寝たき りの状態でした。しかし、かたわらで泣いているお母さんに向かって、こう語り ました。「ママ、泣かないで。ぼくにはまだ、ママをこんなに愛する心が残って いるよ」

 少年のアイデンティティーは母親の子どもであるということ、母親を愛する心 でした。それは母親を勇気付け、周りの者に祝福を与える命でした。

 あなたがご自分の真のアイデンティティーに気づかれ、神の子どものとして神 と人とを愛する者として歩まれますことをお祈りしております。
(by 藤田 昌孝)