母の死に際して その2
前回に続き、告別式に喪主としてご挨拶したものです。
私が、小学校5年の時、父が、亡くなりました。母は、いわゆる女手一つで、
その時は、上は中学1年生、下は幼稚園児の4人の子供を、育ててきました。
今の時代のように職業婦人とかキャリアウーマンという言葉が一般的でない時
代に、女性が、外で仕事をして糧を得て、4人の子供を育てるというのは、並大
抵でなかったと思います。
特に、これと言った学歴や才能が、有るわけでなく、持ち前の負けん気の強さ
と頑張りで、私たち、子供を育ててくれました。
母は、その性格の強さから、人と軋轢を、起こしたり、不快な思いをさせると
言うことも有りましたが、私にとっては、世界一偉大な女性で、一生かかっても
母を越えることは出来ないと思います。
昨今、親の、子供虐待という悲惨な事件を耳にしますが、母は、自分の身を削っ
て子供を愛する人で、これが親の愛だというものを、身をもって示してくれまし
た。
私の、現在が、今この様にあり、そして自分の子供を自分の分身のように愛す
ることが出来るのも、母から、これ程までに愛された手本があるからでは、無い
かと思います。
母が、亡くなった今、私を大事にしてくれた人が、亡くなった悲しみより、今
まで一生懸命、生きたことの、ご苦労さんと、親の愛を伝えてくれたことに対す
る感謝の気持ちで、一杯です。
私は、母に言いたいと思います。
お母さんご苦労さん。
私は、あなたの子供に生まれさせてもらったことを神様に感謝し、
私は、そのことを誇りに思います。
お母さん有り難う。
親の愛という命のバトンは、確かに受け取りました。
今度は、私の番です。あなたから頂いた愛は、私の残りの人生を掛けて、
あなたの孫である私たちの子供に引き継いでいきます。
どうぞ安らかにお眠りください。
(by 和夫)