「女がその乳のみ子を忘れて、その腹の子を、あわれまないようなことがあろう か。たとい彼らが忘れるようなことがあっても、わたしは、あなたを忘れること はない。イザヤ49:15

 百獣の王ライオン

 動物園にはどんな動物がいますか?今日は、百獣の王と言われているライオン の話をしましよう。ライオンは ネコ科ですが、ネコ科にはめずらしく、群をつ くって行動します。

 大体、強そうな雄ライオン一匹と、雌と子供が何組も集まって暮らします。

 ところが多摩動物園は、雄ライオンの方が多くて、雌のとりあいで、グループ のボスに誰がなるかで、戦いが絶えないそうです。2つ3つにグループが分かれ ていて、何派、何派というように、一番は一番同志、二番は二番同志と戦い、死 ぬまで戦う事がよくあるそうです。

 赤ちやんライオンは、普通3〜4匹ぐらい生まれますが、お母さんは、やぶの 中や、岩場など危険のない所に隠します。生まれて、1ケ月〜1ケ月半ぐらいす ると、隠れ家から出て、グループの仲間の所に帰ります。

 赤ちやんは、800g〜1kgぐらいの体重で、やわらかい毛には 沢山の斑 点がありますが、じきに、この斑点は消えてしまいます。

 雄ライオンは、雌に比べて体が弱く、みんながみんな生きてはいけないように つくられているのです。

 雄ライオンは、2、3才になると、グループから追い出されて、出て行かなけ ればなりません。どんなに弱い、いくじなしでも、雄ならば一頭残らず、厳しさ と淋しさを、身にしみて味わいながら、ひもじさと戦いながら、一人前になるた めの修業の旅です。

 生れながらのはずれ者、雄ライオンの生きる道はただ一つ、「ボスになって自 分のグループを持つこと」それしかありません。雄ライオンにとって一番の敵は、 同じ仲間の雄ライオンなのです。互いに、グループのボスの座をねらっているか らです。

 強そうな雄ライオンですが、狩りは、からきしへたくそなのです。雌ライオン が獲物をおそいやすいように、雄ライオンは、なんと見はり役というより、わぎ わざ風上に立って敵の目につくようにオトリになります。

 キリン、シマウマが気づくと、「ウォーッ」とこわそうにほえてわれ先にとに げるシマウマ、キリン、ヌーのその逃げ道にまちかまえているのが、なんと雌ラ イオンで、とびかかるというのが、狩りの一部しじゆうなのです。

 とれた肉は、まず最初に雄が食べ、その次に子供、そして最後に雌が、食べま す。子ライオンは、生まれて6週間もすると、肉を食べはじめ、いっしょに狩り に出かけ、狩りのやり方を習います。でも、りっぱなハンターになるには、2年 近くかかります。

 ライオンのお母さんは、よその子にもお乳を飲ませたりするかわり、よく自分 の子供を忘れたりもします。水飲み場などに行った時など、子供とはぐれても、 さがしもせずに、おいて帰って来ることが あるそうです。

 でも神様は、決して私達を忘れはしません。
(提供:母と子のはこぶね学園)