それは、人の子がきたのも、仕えられるためではなく、仕えるためであり、また
多くの人のあがないとして、自分の命を与えるためであるのと、ちょうど同じで
ある」。マタイ20:28
カマキリ
ファーブルおじさんは、色々な虫を飼っていました。
カマキリも沢山いました。めすとおすを一緒に入れておきました。おすはめす
に気がつくと顔をキョロリと、めすの方に向けて、三角の顔を一寸曲げるとrえ
へん、こんにちは」とでも言うように胸をそらせます。めすは知らん顔のままで
す。
でもおすは動き出しました。ソロソロと、めすに近づきます。そしてめすのす
ぐそばまで来ると、突然サッと、羽を広げてブルブルとふるわせます。けんかで
しょうか? やせっぽちの小さなおすが大きなめすにけんかをふっかけているの
でしょうか? いえ、そうではないようです。
めすに「僕のお嫁さんになって下さい」と言っているようです。それからおす
は、めすの体にヒョイと、とぴ乗りました。2匹のカマキリはそのままじっと動
きません。「やっと仲良しになったのかな」
それから5、6時間たって、又のぞいて見ると、大変な事が起こっていました。
それは、めすのカマキリがおすを横抱きにしてその首をかじっているのです。お
嫁さんがお婿さんを食べているのです。
とうとうおすの体はめすに全部食べられてしまいました。又別のおすを人れて
みました。2匹は今度も暫く仲良くしていましたが、めすはおすを食べてしまい
ました。次々におすを入れてみました。
1匹のめすが7匹のおすを食べてしまったのです。ぴっくりする事に、おすは
逃げようとしないで喜んで食べられているようです。
おすはめすのおなかの中の卵の為に栄養になってあげているのです。卵が育っ
て子供が生まれてくる為に、おすは自分の生命を捧げるのです。
(提供:母と子のはこぶね学園)