たかが舞いあがり、その翼をのべて南に向かうのは、あなたの知恵によるのか、ヨブ記39:26
タカの話
或る9月の朝のこと。タカがどういう風に移動するのかを見ようと思って、朝
早く、山の頂上に登りました。
毎年寒い冬が来る前に、暖かい南の方ヘ タカは移動します。タカは上昇気流
(空気が暖まって上にのぽっていくこと)を利用する為に、山が連なっていると
ころを通って行きます。
飛び立つ前の晩になると、タカは谷や山の途中の繋みの中で休みます。
私は朝になって、登ってくるタカを見ようと、夜の暗いうちから出の演へと登っ
たのでした。
タカが木から飛び立って 上の方に輪をかきながら上って行くのを見わけるの
は、とても難しい事なのです。なぜって、タカの茶色い背中は、秋になって色づ
いた森の色とよく似ていて、はっきりわからないからです。
でも、よ一く見ていると、こちらに1羽あちらに1羽と タカが段々高く上っ
て来て、私のいるところと同じ位の高さにまでやって来ました。
ただ羽をのばしているだけで羽は全然動きません。タカはもっともっと上って
行って、空の中で点々としか見えない程高く上りました。そうして、ゆっくりと
南の方へ動いていきます。
この光景を見ていると、私は心の底から「すばらしいなあ」と思いました。
タカは、空気が自分を支えてくれるという事を、信じ切っています。羽をのば
して、それに委せているだけなのです。
私は考えました。もし、どれか1羽が、皆のように羽をのばしているだけとい
うのは難しすぎるとか 疲れる等と考えて、羽をたたんでしまったら、どうなる
でしようか。
同じように空気の助けがあるところにいても、それを使わなければ、落ちて行
くことでしよう。
神様の助けも 同じことです。神様の助けは いつも用意されています。困っ
た事や、いやな事があった時、神様を信じて助けていただけるようお委せしなけ
れば、悲しい日に会う事でしよう。
(提供:母と子のはこぶね学園)