神は海の大いなる獣と、水に群がるすべての動く生き物とを、種類にしたがって
創造し、また翼のあるすべての鳥を、種類にしたがって創造された。神は見て、
良しとされた。神はこれらを祝福して言われた、「生めよ、ふえよ、海の水に満
ちよ、また鳥は地にふえよ」。創世記1:21,22
クジラの大旅行
クジラは、魚じやないって知っていますか?どう見ても、お魚のようですけれ
ど、哺乳類なのです。魚のように、水の中で息をする事は出来ないし、おへそが
あって、お母さんの、お乳を飲んで大きくなります。だから、クジラは地球上で
一番大きな獣なのです。
春、暖かい海で、ナガスクジラのお母さんが、赤ちゃんを産みました。大きな
赤ちゃんです。赤ちゃんクジラは、いつも母さんクジラといっしょです。お乳を
飲む時は、母さんクジラが体をちょっとかたむけてお乳を飲ませます。
赤ちゃんでも、クジラはちゃんと泳げます。赤ちゃんクジラが、波乗りの練習
をしています。小山のような波に、ドンとのり、波の坂をドドッとすべる、赤ち
ゃんクジラが波の上を泳ぎまわります。
それから、今度は、息をつめてもぐる練習です。母さんクジラと 海の底まで
もぐります。もう30分ぐらいもぐれるようになりました。
あちこちからクジラ達が集まって来ました。夏が近づいて来たので、南極の海
へ行くのです。夏の南極の海には、ナガスクジラの大好きなエビが沢山増えます。
それを食べに行くのです。
年寄りのクジラを先頭に一斉に泳ぎます。ザブン…ザバ、ザバ、…息をするの
も、もぐるのも、皆いっしょです。赤ちゃんクジラも皆といっしょに泳ぎます。
でも夜は波の上にプカプカ浮いて眠ります。
どこを向いても空と海、南極の海を目指して、長い旅行が続きます。旅行の途
中で、赤ちゃんクジラに友達が出来ました。ザトウクジラは、ひれと頭にこぶの
あるクジラです。
バシャバシャ、海の水をあわだてて遊びました。マッコウクジラは、頭の大き
な強いクジラです。いっしょに海にもぐって遊びました。赤ちゃんクジラが友達
とドンドンもぐって行くと、深い海の底にびっくりする程大きなダイオウイカが
いました。
マッコウクジラはイカが大好きです。するどい歯のはえた口をあけ、ダイオウ
イカにおそいかかりました。ダイオウイカは、長い足をからみつけ、マッコウク
ジラを海の底へひきずり込みます。赤ちゃんクジラは、息が苦しくなりました。
「大変だ!!」赤ちゃんクジラの声を聞いて、親クジラ達が かけつけました。
そして、ダイオウイカを 尾びれでたたいておいはらい、マッコウクジラを助け
ました。(おのおの自分のことばかりでなく、他人のことも考えなさい。ピリピ
2:4)
そして、やっと 南極の海に着きました。海の底から エビがわきあがって来
ます。クジラ達は 大きなロをあけて 水といっしょにエビを飲み込みます。そ
れから 口の中にはえているひげのすきまから 水をはき出して エビだけを食
べます。
赤ちゃんクジラは、もうひとりでえさを食べられます。そろそろ母さんクジラ
ともお別れして、大人になるまで、他の子供クジラといっしょに暮らします。夏
には、南極の海で「お母さん元気だった?」って、会えるのを 来しみにしてい
ることでしょう。でも広い海には危険がいっぱい。ナガスクジラの赤ちゃん、が
んばってね。
参考図書 クジラの大旅行 偕成社
(提供:母と子のはこぶね学園)