信頼残高
ある本の中に、人と人との信頼関係を銀行の預金残高に例えて、信頼残高とい
う言葉が紹介されていました。これは、人間関係において築かれてゆく信頼のレ
ベルを表すたとえです。
礼儀正しい行動、親切、正直、約束を守るなどの行動を通してこの信頼残高を
黒字にすることができます。信頼の貯えが増えて、信頼残高が高くなりますと、
コミュニケーションはより簡単に、いっそう効果的になります。たとえ些細な間
違えや、言葉のつたなさがあったとしても、信頼の貯えがそれを補ってくれるか
らです。
しかし、無礼は態度や相手を無視した自分勝手は振る舞いは、信頼残高が減り、
そのうち赤字をひき起こします。信頼残高がマイナスを示しているときには、コ
ミュニケーションは硬直してしまい、何を言っても上手に受け止めてはもらえま
せん。言葉一つ一つに気を遣い、まさに薄氷を踏む思いの中で相互の関係を保と
うとしなければなりません。
職場、家族、夫婦の中でもこのような関係がときどき見られます。この場合、
機嫌をとったり、お説教をしても、あまり効果はありません。こつこつと時間を
かけて残高がプラスになるよう、信頼関係を築いてゆかなければならないのです。
礼儀正しく、正直に、相手のことを思いやる態度を地道に続けてゆく必要があり
ます。
さて、イエス・キリストの私たちに対する信頼残高をどれほどでしょうか。イ
エス様の信頼残高は無尽蔵です。その黒字額はあまりにも高く、推し量ることは
できません。イエス様は私たちのためにご自身の命を投げ打って、私たちに永遠
の命を与えてくださいました。そして、いついかなる時にあっても、変わらない
愛をもって私たちを支え、導いて下さるのです。
聖書の言葉
神はそのひとり子を賜わったほどに、この世を愛して下さった。それは御子を信
じる者がひとりも滅びないで、永遠の命を得るためである。
ヨハネによる福音書3:16の言葉です。
(by 藤田 昌孝)