世には友らしい見せかけの友がある、しかし兄弟よりもたのもしい友もある。箴言18:24

 犬の友情

 やっちやんは、お母さんのお手伝いで朝、ごみを捨てに行った時、道端にうず くまって「キューン キューン」とないている犬を見つけました。見ると足から 血がでて、とても痛そうです。「大変だ!そうだ、信ちやんのお父さんはお医者 さんだから 信ちやんのおうちへ連れて行こう。」

 信ちやんのお父さんは「困ったねえ。犬の病気はやったことがないけど、でも お薬をぬってやってみよう。…よし、よし、すぐよくなると思うよ。」と言って 薬をぬって、ほうたいをまいて下さいました。

 やっちゃんのうちはマンションで犬が飼えなかったので、傷が治ってから、お 友達のところで飼ってもらうことにしました。

 それから暫くして、ある日、信ちやんのうちの戸を「コトコト コトコト」と たたく音がします。「ガタガタ ガタガタ」何かがぶつかっている様です。変だ なあと思って信ちゃんがそっと戸を開けて見ると、この間治してもらった犬がそ こにいるのです。

「え!どうしたの?」と言って その向うをよく見てみると、もう一匹ちょっと 小さい犬がいるのです。「お友達をつれて来たの?」「クンクン」 よく見ると、 もう一匹の犬はびっこをひいています。血も少し出ています。「あー、お友達も 治してもらおうと思って連れてきたんだね」「クンクン」

「よしよし、さあおいで。」 信ちやんのお父さんは、又薬をぬって、ほうたい を巻いてあげました。「よ−し、もう大丈夫だ。」「クンクン(有難う)」

 びっこをひくお友達に寄り添いながら、その犬は嬉しそうにかえって行きまし た。犬でも お友達同志仲良く助け合っているのですね。
(提供:母と子のはこぶね学園)