忍び抜いた人たちはさいわいであると、わたしたちは思う。あなたがたは、ヨブ
の忍耐のことを聞いている。また、主が彼になさったことの結末を見て、主がい
かに慈愛とあわれみとに富んだかたであるかが、わかるはずである。ヤコブ5:11
がまん強いお父さんペンギン
ゴーツ!吹きあれる雪嵐の中は、気温が−60℃にもなります。こんな生きて
行くのに厳しい氷の世界の真中で子供の卵をかかえて立派に生まれさせるお父さ
んペンギンの事をお話しましょう。
ペンギンは見たところ可愛いくて、まるでおどけた喜劇役者のように思えます
が、実際は、こんな荒れ狂う大自然の中を生き抜く、とてもがまん強い動物なの
です。
特に、コウティペンギンは、恐れずあわてず、おそろしい寒さと飢えと戦いま
す。海で食物を見つけるコウティペンギンは、結婚して子供を生む間、陸の上に
生活します。この2ケ月の間は何も食べません。お母さんペンギンは卵を生むと
海へもどって、思う存分獲物をとって食べるのです。
でも お父さんペンギンは、卵と一緒に陸地に残ります。お父さんペンギンは、
気温が一60℃に下っても卵が凍らないようにして、かわいいヒナがかえるのを
見とどけなくてはなりません。
ペンギンがいくら寒さに強いと言っても 卵は卵です。氷に少しでもふれたら
最後卵は凍って中のヒナは死んでしまいます。そこでお父さんペンギンは卵を両
足の間の皮膚を2つ折にしてつくった、ふ化用のひだ、でくるみます。こうすれ
ば卵は全然地面にふれませんから安全です。
お父さんは段々おなかが減ってきます。でも、お母さんのいる海は遠いので交
代する事ができません。お父さん達は雪あらしの間、お互いに体をくっつけ合っ
て卵を暖めるのですが、その間、こんな寒さの中で、お父さん達は何も食べない
でがんばるのです。
がんばって、がまんして、やっと、ヒナが卵から出て来ました。まだお母さん
は帰りません。お父さんが生まれたばかりの赤ちやんに暫くの間、自分のロの中
から出る汁をあげていると、お母さんは海で沢山の食物をおなかにつめ込んで持っ
て来ます。そして、そのおなかの中から食物をはき出して、赤ちやんにあげるの
です。
お父さんは卵を暖めている60日間と、結婚するまでの60日間合計120日
間も何も食べないでがんばったので、体もやせて目方は、もとの2/3になりま
す。「ヨタヨタ、」「フラフラ」と歩きながら魚のいる海へ戻りますが、厳しい
寒さとおなか「ペコペコ」で、とうとう海にまで戻れなくて、死んでしまうペン
ギンもいるそうです。
のんぴり屋さんに見えたペンギンも、こんなにがんばり屋さんだったのですね。
「ブツブツ」言ったり「いやいや」と言ったりしている人はいませんか。
(提供:母と子のはこぶね学園)