均整のとれた食事
◇健康を保つには食事の均整をとることが必要です。
A、どの要素であっても、多く取りすぎたり少ない時 はその害を及ほします。
B、過度の澱粉の摂取は、太りすぎの原因となることが多く、又多くの必要な
要素の不足の原因となります。例えば、米、芋類、トウモロコシ、パン類、
糖類
C、高蛋白の食事は腎臓に負担となります。例えば多量の魚肉類、豆類、乳製
品、卵類
◇食事の均整をとるために私たちの知っておかねばなら ないこと。
A、毎日の各栄養素の所要量を知ること
B、自分の標準体重を知ること
C、各食物の栄養的価値を知ること。すなわち、各食物に関してどの栄養素に
富み、あるいは欠乏する食物であるかを知ること。
D、食事の均整をとるために、これらをどのよぅに組み合わせるかを知ること
E、又食事を、食欲を増進し、魅力的に栄養的に組み合わせることは化学であ
り芸術であることを知ること
◇多くの病気及び栄養不良の状態は、直接間接に食物の不均衡の結果であります。
名医オスラー博士は、次のようにのべています。「急病、伝染病及び外傷から
くる病気以外のすべての病的状態のうら90パーセントは直接にその食事に原
因を見出すことができる」と。
◇人種にあらわれた不均衡な食事の結果の例
A、アメリカインディアン
1.原始的なアメリカインディアンの食事は、穀類、野生の果物、野生の植物
及び野菜類、豆類、野生の動物の肉から成り立っています。
2.その結果インディアンの頭蓋骨を調べてみると、その歯は健全で殆んど虫
歯は見いだされません。
3.後世のインディアンの食事は、精製きれた穀類、及びその製品、シロップ
その他の糖類、缶詰食品から成り立っています。
4.その結果は
1)多数の結核患者
2)各種の伝染病の増加
3)むし歯の増加が見られます
B、日本人の食事
1.精白米はその主な食品で大豆、野菜類、果物、魚類、少量の肉及び牛乳と
乳製品からその食事が成り立っています。
2.彼らの体格が小きいのはカルシウム及び蛋白質の不十分なためだと思われ
ています。アメリカの西海岸に育つアメリカの日本人二世、三世は、日本
で育つ同年輩の青少年よりはるかに優れています。
C、ニューフィンドランド及びラブラドーにおける食事
1.精製されたメリケン粉及び塩づけの肉、魚、多量の糖類(一日にモラセス
で甘くしたお茶を十杯から二十杯も飲む習慣をもつ)。極少量に制限され
た新鮮な野菜、果物及び牛乳、乳製品、ビタミンA・B・C、カルシウム、
リン、繊維に欠乏する食事をとつています。
2.その結果は常習的便秘、腸炎、胃潰瘍、夜盲症、壊血病、浮腫はざらにみ
られほとんど全部の子供達は栄養不良です。
D、インドの南北瑞の住民の食事
1.北部におけるシイク及びパタン族は背が高く、健康な民族です。酸敗した
牛乳と少量の肉、それに多量の葉菜類、いも類、精製しない小麦粉で作っ
たパンは彼らの毎日の食事を構成しています。
2.南に住むマドラシス族は、小柄で背が低い人種です。白米、とうがらし、
タマリンド及び干魚がその日常の食事となっています。