なぜなら、神には、かたより見ることがないからである。ローマ2:11

 スカンク

 スカンクは、自分の身を守るために臭いにおいを出すので、「スカンクはいや なやつだ」と思われています。しかし、本当にいやなやつなのでしようか。

 ホワイトさんは、森の近くに住んでいますが、ある春の晩のことでした。晩ご はんを食べていた時、家の戸をあけていたのです。そこから 黒と白の混じった 動物が一匹入ってきました。

「あっ、スカンクだ。いやなやつが来たなあ」と一度は思ったのですが、また思 い直して、スカンクに少しミルクをあげることにしました。テーブルの上に入れ 物をおいて、椅子を引きよせてやりました。

 すると、スカンクは椅子の上にちょこんとのって、ミルクをペロペロとなめ、 お客さんになりました。

 それからは、このスカンクちゃんは、晩ごはんの時になると、たびたびやって 来るようになり、しかも、その行儀の良いことには、驚かされました。

 家の戸がしまっているときには、足でドンドンと戸をうつか、キキーッと音を 立てるかして、知らせるのです。

 ところがある時から、もう全然来なくなってしまいました。ホワイトさんの家 族は、どんなに淋しかったことでしょう。

 それから何ヶ月もたったある日、聞きなれたドンドンという音を開いたのです !

 戸をあけてみると、あのスカンクちゃんがいるではありませんか。しかも、今 度はお嫁さんと、6匹の子供まで連れてです。スカンクちゃんは、お嫁さんや子 供たちに、大丈夫だと安心させながら、家の中に皆をつれて入りました。

 お嫁さんのスカンクは、心配そうな顔をして、床をトントンならし、ガスを出 す時の姿勢を、とりはじめました。スカンクの子供たちも、お母さんのまねをし ました。

 ホワイトさんたちは、おそるおそる、どうなることかと待っていました。しか し、何もおこりませんでした。あのスカンクちゃんは、椅子の上にとび上り、テー ブルをコツコツとならしました。

 ホワイトさんは、ミルクをテーブルの上においてやり、下にいたお嫁さんや子 供たちのためにもミルクを入れた器を渡してあげました。

 こうして、スカンクの家族とホワイトさんの家族は友達になり、スカンクの家 族は、それから何回もホワイトさんのところにやつてきました。その間、一回も 臭いガスを出したことはありませんでした。

 私達も、いやだなあ、と思う友達とも仲良くしてみると、きっともっと楽しく なれますよ。
(提供:母と子のはこぶね学園)