それゆえ、子供らよ、今わたしの言うことを聞け、わたしの道を守る者はさいわ いである。教訓を聞いて、知恵を得よ、これを捨ててはならない。箴言8:32,33

  ダチョウの足蹴り

 ダチョウは危険が迫った時頭をかくす、という話がありますが、そういう事は ありません。巣の上に、すわっている時は、かえって頭を真直に突っ立てていま す。

 或る時、10才になる男の子が、ダチョウの巣を近くでよく見て見ようと思い ました。でも、ダチョウは、とても力があり危ない動物です。足に、ものすごい 力があって、犬なんかは一蹴りで真二つにしてしまう位の勢いをもっています。

 それだけではなくて、巣を守るために、1匹がすわっていると、もう1匹は巣 の周りにいて、巣をおそってくるものがないかと見張っているめです。ダチョウ も必死です。

 男の子がもしダチョウにおそわれたら、助かる道は二つしかないと教えられま した。一つは長い二又にわかれた棒を使う方法です。その二又の棒で首をはさみ、 蹴ってもとどかないようにするのです。

 もう1つはできるだけ平ペったく腹ばいになり、頭は手の下にうずめて、ダチョ ウが行ってしまうまでは決して体を起さない事です。

 ダチョウは地面の上に平らになっているものを蹴る事が出来ませんから、その うち諦めて行ってしまいます。「この2つのうちどちらかをするんだよ」と教え られました。

 この男の子は「大丈夫です」と言って元気に二叉にわかれた棒を持って出かけ ました。ところが案の定、見張りをしていたダチョウが後ろから急に集って来た のです。さあ どうなったでしょう?

 男の子がふり返って見た時、ダチョウはすぐ近くに来ていたので彼は怖くなっ て持っていた棒を落として、そのまま逃げだしてしまいました。けれども、走っ ている間に言われた事を思い出して、すぐ地面にうつ伏せになり、手で頭を抱え て「ジイーツ」と動かずにいました。

 ダチョウは 男の子の靴についている光る物を「コツコツ」とくちばしでつつ きました。それから暫く見張っていました。男の子は長い間「ジィーツ」と動か ないで静かにしていました。やがて、あの強いダチョウも諦めて行つてしまいま した。

 男の子は、教えられた通りにして命が助かったのです。
(提供:母と子のはこぶね学園)