真理の評価に及ぽす影響

 真理の崇高な性格を評価し、贖罪の価値を知り、永遠の事物を正しく測定する ためには、明晰で活発な頭脳が必要である。もしもあなたが誤った生活をつづけ、 間違った食習慣に溺れることによって知能力を弱めるならばあなたの生涯をキリ ストの生涯に従わせようという気持を起こさせる救いや永遠の生命について高い 評価をしなくなり、神のみ旨に完全な服従をするための熱心な自己犠牲の努力は 払わなくなる。

 しかし、これは神のみことばが要求しておられることであり、不滅の状態にな る最後の仕上げを受けるための精神的な準備をあなたにさせるのに必要なのであ る。

 たとえ、あなたが食物の質について厳格であっても非常に大量に食すならば、 神に所属するあなたの肉体と霊とをもって神の栄光をあらわすであろうか。

 胃にそれ程大量の食物を入れ、身体に重荷を負わせる者は、どんなにくわしく 真理の話しを聞いても、その真価は理解できない。鈍った脳の知覚を覚醒して贖 罪の価値を悟らせ、堕落した人類のために払われた大儀牲を認識させることはで きないのである。

 こういぅ人が、忠実な勝利者のために貯えられている大きな、貴い、非常に豊 かな報酬の価値を認めることは不可能である。われわれの性格の中の動物性に道 徳性や知性を決して支配させてはならない。

 ある人々は魂にさからい、絶えず霊的向上を妨げる貪欲的な食欲に溺れている。 かれらは常に良心の苛責を感じているので率直な真理を話されるとすぐ気持を害 してしまう。かれらは自責の念にかられていて、自分等の事に当てて故意に話題 を選んだと思い、悲しみ怒り、信者の群から退いて行く。

 かれらは集会をやめてしまう。そうすると良心がとがめられることもなくなる からである。間もなく集まりに対する興味も真理に対すろ愛も失い、もしかれら が完全に改めなければ、後戻りをしてサタンの黒い旗の下に立つ反逆の群の中に 入ってしまう。

 これらの人々が魂に逆う肉の欲を十字架につけるならば、真理の矢があたる所 には立っていないので、矢が飛んで来てもかれらを害さずに行くのである。しか し、かれらが貪欲な食欲に溺れ、そのことによって自分の偶像を大切に守ってい る間は、自分を真理の矢の的にしているのであって真理が少しでも語られれば必 ず傷つくのである。

 不自然な刺激物を用いると健簾を害し、頭脳を鈍らせ永遠の事物を評価できな いようにする。これらの偶像を大切にしている者は、キリストがかれらのために 遂行してくださった救いの価値、即ち、克己、苦難と恥辱を負い続けた生涯、そ して滅び行く人を死から救うためにご自身の罪なき生命を遂に捨ててキリストが 完遂してくださった救いの価値を正しく評価することは出来ない。

 バターと肉類は刺激的な食品であって、胃を害し、味覚を異常にしてしまった。 脳の敏感な神経は鈍り道徳力や知能力を犠牲にして動物的食欲が強められた。支 配すべきこれらの高級能力は弱くなってきているので、永遠の事物の識別はつか なくなっている。

 霊的なことや信仰的なことは麻ひしてしまったのである。良い偉大な働きをす るようにと創造主が計画された聡明な男女の中にサタンは食欲を通してどんなに たやすく侵入でき、かれらを支配できるかを見て勝ち誇っている。