感情と態度
以前、『子どもに信仰を伝える20章』という本を読んでいましたら、のっけ
から次のような例が出されていました。
外は雨。お母?ウんが台所仕事をしている間、子どもたちはリビングルームで遊
んでいます。子どもたちの声がだんだんやかましくなってきました。
ついにお母さんはリビングルームに行き、子どもたちをしかりつけました。「そ
んな言い方ってないでしょ?そんなふうに言い争ってたら、不愉快になって、も
うやってられないわ!」
年下の子が答えました。「でもママ。言い争ってたわけじゃないよ。ごっこ遊
びだよ。ママとパパの。」読んでいて、うわー厳しいなーと思わされました。
本文は続きます。
まだ周囲の状況を意識的に受け止められない年齢の子どもは、親のやり口や習慣、
そして癖を、無意識のうちに取り込みます(本書12頁)。
子どもは親の感情や態度を、生まれた時から、言葉を理解する前から身につけ始
めます。多くの学者は、子どもが誕生する前においてさえ、親の感情や反応に応
答していると言います。
すでに胎児の段階から、人生や霊的なこと、世俗的なことへの感情、さらには命
や神、聖書、他人や物への態度を吸収するというのです。子ども人格形成に、感
情と態度は非常に重要な役割を演じるのです(同13頁)。
もし、父親がのべつ幕なしにスポーツを語り、霊的なことにはほとんど関心を示
さず、犠牲も払おうとしないならば、子どもは父親が、何をより大事にしている
かを感じます。
もし、母親が買い物のことは熱心に話すのに、霊的な生活に熱心さを示さないな
ら、子どもたちは何が重要であるかを判断するでしょう。これらの親の態度と感
情は、子どもたちに深く影響します。
後になって親は、なぜ子どもたちが霊的なことがらに少しも興味をもたないのか
不思議に思うかもしれませんが、自分たちの感情や態度を通して、信仰の基本的
な姿勢が形づくられていることを忘れているのです(同14頁)。
心理学者たちが語るのは、教えることよりも感情的な触れ合いが温かく、愛情と
思いやりのあるものならば、強い心をもった子どもに育ちます。しかしもしそれ
が、冷たく、よそよそしいものであ?黷ホ、いくら教えられても、子どもは弱い心
を持ち、仲間の圧力に容易に屈するようになります(同14頁)。
親は、家庭でかもしだされる感情的な雰囲気を通して子どもたちに影響を与えま
す。それがよいものであるか悪いものであるかにかかわらず、そうなのです。両
親の間に多くの緊張があったり、あるいは、親が子どもたちに感情を転移したり
するなら、子どもたちの歩みに、おそらくは全生涯にわたって影を投げかけるこ
とになるでしょう(同15頁)。
「子どもたちが、危ない!」と叫ばれ始めてから今日に至っては、その危機意識
はさらに強くなっています。
今、私たち大人たち、親たちが神様との関係をもう一度立て直し、主にある喜
びのうちに生活する必要があるのかもしれません。
私たちが、自分自身の霊性や情緒的な健康に注意を払ってゆくならば、子ども
たちはきっと、その中に生きて働かれます神様の愛を感じ、そこに喜びを見出し、
その中にあって豊かに育まれてゆくにちがいありません。
(by 藤田 昌孝)