もしも、あなたがたが、人々のあやまちをゆるすならば、あなたがたの天の父も、 あなたがたをゆるして下さるであろう。マタイ6:14

  ゆるし

 山口さんの家では、生まれて60日ぐらいの子犬を飼っています。いたずらざ かりで、靴でも、バトミントンの羽でも、何でも自分の箱にくわえていって、遊 んでいます。傘まで入れようとしたこともありました。

 ある日、山口さんが サンダルをはいて出かけようとした時、しっぽをふって  山口さんの足のまわりを とびまわっていました。その時、山口さんはうっか り小犬の足を、踏みつけてしまいました。「キャンキャンキャン!」とその足を 持ちあげて、泣いています。

「ごめんね、ごめんね」と言いながら、どうすることも出来ずに、山口さんはた だ見ているばかりです。そのうちに痛みがとれたらしく、子犬は、山口さんの方 をみました。「おばちやんがやったんだ− ひどいよ− ワンワン!」と吠えつ かれるのを覚悟していました。

 ところがどうでしょう。吠えるどころか、しっぽを振って、また、「あそぼう、 あそぼう」と山口さんの足にまつわりついて来たのです。山口さんは、「ゆるし てくれてありがとう!」と小犬に感謝しました。

 皆さんが、もし お友達に足を痛く踏まれたとしたら、どうでしょうか。まず 「痛い!」と思いますね。それから「エーン、エーン」と泣くでしょう。その次 にどんなことを思うでしょうか? 「○○ちやんがやった−」と、そのお友達の ことを憎み、「ごめんなさい」を言うまで許せない気持になるのではないでしょ うか。

 小犬は山口さんが「ごめんなさい」を言っても言わなくても、山口さんのせい にしたりしていなかったようです。そして、痛みがなおれば、もうそのことを忘 れていました。

 私達も、お友達が嫌なことをした時、「ごめんなさい」を言う前にゆるしてあ げられたら、どんなにすばらしいことでしょう。イエス様も私達をゆるしていて 下さるのですから。
(提供:母と子のはこぶね学園)