先月、「日本と聖書」というテーマで、講演会をさせていただきました。かつ ては他の先生によって詳しく説かれてきたことの焼き直しのようなものでしたが、 私自身にも良い学びとなりました。

 お話の内容は、日本の風習(正月、お盆、十五夜、お七夜、産屋、月経小屋、 喪、サバト寄り)お祭り(諏訪大社の御頭祭、八坂神社の祇園祭)、神社、漢字、 についてでした。

 漢字については、「神」という漢字について説明させていただきました。この 漢字の古代字は、と表されます。

 左側の「示」は神様を表します。右側の真ん中の「_」は人を表します。右側の 両脇は、上から下ろされた両手を表します。まるで天から手が下ろされ、人が造 られている様子に見えるのです。つまり漢字の「神」という文字は創造主の神を 表しているのかもしれません。

 また、「魔」という漢字はてん文字では、と表され ます。

 真ん中の「田」という文字は、庭を表します。上の二つは2本の「木」を表し ます。下の2本のはらいは、人を表します。そして右側の「ム」は潜んでいるこ とを表します。それはまるで、エデンの園の2本の木(善悪を知る木、命の木) に潜む者を表現しているかのようです。

 さらに今回調べていて面白かったのは、「シマクサラー」別名「看過」と呼ば れる沖縄の風習です。インターネットで調べていましたら、次のような説明が見 つかりました。

 村に悪いものが入ってこないようにする行事。主に2月に行われるが、同じ村 で8月や11月にも行うところもある。多良間では7月の行事である。

 まず、日取りを決めると、村中でお金を出し合って牛を買う。当日はこの牛を つぶし、そのお初は、村の聖地、宗家などに供えられる。残りの肉などは村中で 分ける。牛の血は、ススキほ葉につけて、各家の壁やトイレ、門などに塗りつけ たり、そのススキを屋敷の四隅に差したりする。

 村の外れや入口となる道には、牛の骨をぶら下げた左縄をかける。こうして、 病気をもたらしたりするヤナムン・マジムンから村や家を守ろうというのである。 昔は、牛をつぶすのが普通であったが、大正時代から豚をつぶすところが多くな り、最近では山羊をつぶすところも出てきている。

 聖書に出てきます「過ぎ越しの祭り」とよく似ています。このお話をしました ところ、講演会の後、参加されておられた信者さんの一人が故郷の沖縄のお話を して下さいました。「確かに私の知り合いの家では、シマクサラーのときに家の 門に血を塗っていましたよ。先生のお話は本当です。」

また続けて、次のようにもお話下さいました。

  「昔沖縄では、女の子を『イナグンワ』と呼び、男の子のこと『ウフイナグンワ』 (大きい女の子)と呼んでいました。どうしてそう呼ぶのか?とおばあさんに尋 ねたら、それは昔こわい王様が『男の子が生まれたらすぐに殺せ』という命令を 出したことがあるからだと教えてくれました。」まるで、モーセの生まれた頃の 出来事のようです。

 また、西江さんは、沖縄で人がお亡くなりになったとき、枕元に箸を十字にし て刺す風習についても教えて下さいました。その理由をおばあさんに聞いたとこ ろ、「昔偉い人が、人の身代わりに十字架にかかったことがある」

とお話し下さったそうです。面白いですね。
(by 藤田 昌孝)