休息

 健康を保持するためには、身体と精神面のどちらの休息も必要です。 休息の意 味は、ただ静かによこたわっていることだけでなく、変化ということも 含まれて います。

例えば、身体を使って疲れたときの休息は、体を休めることですが、机の前に座 り、知的労働をしたときは、体を動かすことが休息です。つまり静と動のバラン スが必要です。同じ事を長時間続けて行うことは、その能率も下がり、事故や失 敗のもとになります。

 精神的に疲れを覚えるのは、座業にたずさわっている人に多く、また心配や怒 り、そして否定的な考えがより疲れを生み出します。このような疲れをとるには、 体を動かす仕事をしたり、運動をすることが効果的です。 また労働によって身 体が疲れた時は、体を動かすことを止め、十分な休息をとることです。

 入浴すると、身体の疲れがとれます。また血液の循環がよくなるので、体のあ らゆる部分に栄養と活力を送り込み、組織を強めます。

 睡眠による休息は私たちに不可欠のものです。あなたの睡眠時間は過不足がな く適度ですか? 睡眠時間が5時間以下または、10時間以上の人は、睡眠時間 7〜8時間の人に比べ、平均寿命が短いという研究結果が、米国ロマリンダ大学 のDr.MervynG.Hardingeによって発表されました。

 多くの大人は、7〜8時間、子供はそれより多く、乳幼児は20時間程度睡眠 が必要です。

 寝入ってからの3時間は、皮膚の細胞分裂が活発になり、脳下垂体から成長ホ ルモンが最も多く分泌されます。若さと健康を保つための大切なホルモンです。 加齢とともに熟睡が難しくなり、不眠症が起こるようになります。

 睡眠障害の原因には、不適切な環境や不規則な生活、精神的ストレス、そして 加齢に伴うメラトニンというホルモンの分泌低下などがあります。

 不適切な環境とは、周囲の雑音、明るい照明、不快な温度や湿度、寝具の不具 合などです。強いストレスがあると不安や心配で眠りの質が浅くなります。

 睡眠障害を克服するには、騒音をシャットアウト、快適な温度、湿度を保ち、 部屋を真っ暗にします。不規則な生活の是正やストレスの解消も大切です。

 歩くなどの有酸素運動を週4回程度取り入れることも効果があります。感謝の 気持ちは安眠をさそいます。薬物や酒類は、睡眠の質を上げず、睡眠のサイクル を変えてしまうので要注意です。夜10時までに寝ると12時以降に寝る人に比 べ修復力、回復力が1.5倍の差がでます。

* メラトニンは脳にある松果体で分泌され、睡眠と覚醒のサイクルを制御し、睡 眠の質を上げます。強力な抗酸化作用のほか、「気分を良くする」「免疫システ ムを強化する」などの作用が知られています。

部屋を真っ暗にするのはメラトニンの分泌を促すためです。朝に強い光を浴びる と、14時間後に再び分泌刺激が起こります。

「働く者は食べることが少なくて多くても、快く眠る」伝道の書5章12節
(by 壷田 淳子)