神戸アドベンチスト病院のホスピス便り『出会い』の中で、花田憲彦先生が
「最後だとわかっていたなら」という詩をご紹介くださいました。
この詩の作者は、2001年のアメリカの同時多発テロで、貿易センタービル
に一機目が激突したあと、救助のために最初にビル内に突入した数百名のレス
キュー隊のお一人で、行方不明になってしまった29歳の消防士です。この詩は、
彼が生前書いていたものだそうです。
という案内を致しましたが、以下の申し入れがありました。
1.この詩は、「9.11テロで亡くなった消防士が書き残した詩」ではありません。(※ローラ・ホートンという人ではありません)
アメリカのノーマ コーネット マレック という女性が、わが子を亡くしたときに書いたものです。それを、テロの時に世界中にチェーンメールで勝手に流されてしまったのです。
2.一部に訂正があります。チェーンメールとして使われた際、原詩をアレンジされていたようです。下記が正しいものです。
「最後だとわかっていたなら」
作・ノーマ コーネット マレック / 訳・佐川 睦
あなたが眠りにつくのを見るのが
最後だとわかっていたら
わたしは もっとちゃんとカバーをかけて
神様にその魂を守ってくださるように祈っただろう
あなたがドアを出て行くのを見るのが
最後だとわかっていたら
わたしは あなたを抱きしめて キスをして
そしてまたもう一度呼び寄せて 抱きしめただろう
あなたが喜びに満ちた声をあげるのを聞くのが
最後だとわかっていたら
わたしは その一部始終をビデオにとって
毎日繰り返し見ただろう
あなたは言わなくても 分かってくれていたかもしれないけれど
最後だとわかっていたなら
一言だけでもいい・・・「あなたを愛してる」と
わたしは 伝えただろう
たしかにいつも明日はやってくる
でももしそれがわたしの勘違いで
今日で全てが終わるのだとしたら、
わたしは 今日
どんなにあなたを愛しているか 伝えたい
そして私達は 忘れないようにしたい
若い人にも 年老いた人にも 明日は誰にも
約束されていないのだということを
愛する人を抱きしめるのは
今日が最後になるかもしれないことを
明日が来るのを待っているなら
今日でもいいはず
もし明日がこないとしたら
あなたは今日を後悔するだろうから
微笑みや 抱擁や キスをするための ほんのちょっとの時間を どうして惜し
んだのかと
忙しさを理由に
その人の最後の願いとなってしまったことを
どうしてしてあげられなかったのかと
だから 今日 あなたの大切な人たちを
しっかりと抱きしめよう
そして その人を愛していること
いつでも いつまでも大切な存在だと言うことをそっと伝えよう
「ごめんね」や「許してね」や「ありがとう」や「気にしないで」を伝える時を
持とう
そうすれば もし明日が来ないとしても
あなたは今日を後悔しないだろうから
『最後だとわかっていたなら』(サンクチュアリ出版)より
神様からいただいた今日一日を精一杯生かされてゆきたいと願います。
(by 藤田 昌孝)