天国の価値観
イエス様が天に上げられた後、残されたキリスト者はユダヤ人社会の中、十数
%にすぎない人々でした。ところが、この十数%の人々がユダヤ社会に、また周
辺の外国に、たいへん大きな影響を与えてゆきました。なぜでしょう?
先月開かれた西日本教区牧師会で特別講師としてお招きした、国際クリスチャ
ンバプテスト教会の石原良人牧師が次のことを教えてくださいました。
彼らの強い影響力の原因は、彼らの生き方にあった!!彼らの価値観、天国の
価値観にあった!!ということです。
石原牧師はそのとき、社会学者で歴史学者でもあるロドニー・スタークの「初
代教会の決定的な信念」を紹介してくれました。初代教会(初めてキリスト教会
が作られた頃の教会)の信念は、当時の世の中とは決定的に違っていました。
「初代教会の決定的な7つの信念」
1.神は神を愛する者を愛してくれる
彼らは、神が愛であることを信じていました。当時ユダヤ教の中にも、偶像の
中にも、愛の神様はなかなか見つけることができませんでした。人々にとって、
愛の神様は、ショッキングで、魅力的だったと思われます。
2.憐れみ深い神は憐れみを求められる
私たちに対して憐れみ深い神様は、人々にも、お互いの中で憐れみ深くあるこ
とを望まれました。互いに憐れみを現す生活態度は、当時の人々に強い影響力を
持ちます。
3.容赦のない冷酷さとは共存できない
円形競技場で、人間と人間を戦わせたり、ライオンに人間を殺させたりする、
その様を喜んで観ている人々と、彼らは一線を引いていました。
4.人種差別のない文化
初代教会のキリスト者は、人種の壁を越え、また主人と奴隷の壁を乗り越えて
対等に教会生活を送り、互いに兄弟姉妹と呼ばれていました。人種の格差、身分
の格差が決定的であった当時の世の中で、このことは、画期的であったと思われ
ます。
5.人はその妻を自分のように愛する
当時、女性や妻の地位は非常に低く、物扱いされることさえありました。その
中で、妻を自分自身のように愛し、大切にするクリスチャン夫婦のあり方は当時
の人々には強い感化を与えたことでしょう。
6.堕胎、乳幼児虐殺を拒絶する
当時、女の子が生まれたときには、その子を捨てたり、殺したりすることが、
時として行われていました。堕胎も同様です。そのような社会で、堕胎と、乳幼
児虐殺を拒絶するキリスト者を、人々は尊敬したことでしょう。
7.キリスト者、他の人々を問わず愛した
キリスト者は、信仰を同じにする者同士だけではなく、誰に対しても、神様か
ら愛されている者として、愛を表そうとしていました。
神様は、キリスト者が世の価値観ではなく、天国の価値観で生きることができ
るように、そのようにして世に光を与えることができるように自由を与えてくだ
さいました。
「そのように、あなたがたの光を人々の前に輝かしなさい。人々が、あなたがた
の立派な行いを見て、あなたがたの天の父をあがめるようになるためである。」
(マタイ5:16)。
(by 藤田 昌孝)