主が共におられる

 パウロは、アテネでギリシャ人に向けてイエス・キリストを紹介します。パウ ロのもっている博学、熱意、全てをもって宣べ伝えましたが、思うような成果を 出すことができませんでした。

   失望落胆の思いを抱えたまま、パウロはコリントという町に入ります。当時、 不道徳の町といわれていたコリントに入るパウロは、不安と恐れを感じつつ、そ こにいるユダヤ人たちにイエス・キリストを証しします。

・・・が、そこに住むユダヤ人たちは、パウロを口汚くののしるのでした。数名 の理解者を得るものの、失望するパウロに向けて、ある夜、神様は幻の中でこう おっしゃいました。

「恐れるな。語り続けよ。黙っているな。わたしがあなたと共にいる」(使徒1 8:9、10)。

「主が共におられる」という、このお言葉は、パウロを何よりも励まし、勇気付 けたのではないでしょうか。そしてパウロは、この言葉をいただいてから以後は、 自身の働きの収穫、結果について、必要以上に一喜一憂することがなくなったの ではないかと思われます。

 パウロが最も意識していた事柄は、働きの結果よりも、その工程(プロセス)。 日々の働きの工程(プロセス)の中で、「主が共におられる」ということ「主と 共に歩む」ということが、パウロの最も大切にしていたことではないかと思うの です。

 ある方から、次の言葉を教えて頂きました。マザー・テレサの言葉です。

人は不合理、非論理、利己的です。
気にすることなく、人を愛しなさい。
あなたが善を行うと、利己的な目的でそれをしたと言われるでしょう。
気にすることなく、善を行いなさい。
目的を達しようとするとき、邪魔立てする人に出会うでしょう。
気にすることなく、やり遂げなさい。
善い行いをしてもおそらく次の日には忘れられるでしょう。
気にすることなく、し続けなさい。
あなたの正直さと誠実さとが、あなたを傷つけるでしょう。
気にすることなく正直で、誠実であり続けなさい。
あなたが作り上げたものが、壊されるでしょう。
気にすることなく、作り続けなさい。
助けた相手から、恩知らずの仕打ちを受けるでしょう。
気にすることなく、助け続けなさい。
あなたの中の最良のものを、世に与えなさい。
けり返されるかもしれません。
でも、気にすることなく、最良のものを与え続けなさい。
気にすることなく、最良のものを与え続けなさい。

 私も毎朝、神に自分をささげ、これを最初の務めとして、次のように祈りたい と思います。

「主よ、しもべを全くあなたのものとして受け入れてください。私のすべての計 画をあなたのみ前におきます。どうか、しもべを今日もご用のために用いてくだ さい。どうか、私と共にいてくださり、全てのことをあなたにあってなさせてく ださい」。(E・G・ホワイト『キリストへの道』より)
(by 藤田 昌孝)