結果が見えないとき

 私の尊敬するある牧師が、あるとき、こんなことをお話くださいました。「僕 はね、家庭の中で、皿洗いが大好きなんだ」「なぜですか?」と尋ねると、

「牧師の働きは、結果がすぐに見えてこないことが多い、しかし皿洗いはすぐに 結果が見える、食器の汚れがみるみるうちに取れてきれいになる、だから気分が いい、しかし僕の妻はここは私の職場だといって、なかなか洗わせてくれない」

 ついでにノロケまで聞かされてしまいましたが、同じ牧師の働きをさせていた だいている私には、多少なりともわかるような気がします。

   職種によって、それぞれ、すぐに結果が出るお仕事と、そうでないもの、様々 だと思います。そしてそれなりのご苦労があると思います。

 力強い伝道者であったパウロは伝道地アテネで結果がでませんでした。またそ の後の伝道地コリントの地でも、ユダヤ人から口汚くののしられ、拒まれます。

 結果が見えてこないとき、パウロが神様にお与えになった言葉、それは、「わ たしがあなたと共にいる」 ということでした。そして、あなたの同士、あなた を必要としている人がたくさんいるということでした。

 エレン・G・ホワイトは『艱難から栄光へ』上261で、この箇所について、 次のように語っています。

「神の働き人には強い信仰が必要である。見たところ不可能に思えるかもしれな いが、最も暗黒の時にも上のほうには光がある。・・・神の奉仕に関して、落胆 があってはならない。献身した働き人の信仰は、それを試すためのすべての試み に耐えなければならない。

 神は、ご自分のしもべたちが必要としているすべての力を、喜んでお与えにな ることができるし、また、さまざまな必要から彼らの求めている知恵を、お与え になることができるのである。神はご自身に信頼する者の最高の期待以上のこと を実現してくださるのである」(『艱難から栄光へ』上261)。

 この世的な結果、評価はひとまず、わきにおきなさい。いろいろなことがこれ から起きるから。少しの人しかあなたを受け入れないときもあれば、たくさんの 人々があなたを受け入れるときがあるでしょう。

 現わされた結果、この世的な結果に一喜一憂することはありません。大切なこ とは、暗黒の時にも上のほうには光があるということ。「神が共にいる」という こと。

 あなたに何ができたか?あなたが何を成し遂げたか?それも大切なことですが、 そのことが最も大切なことではありません。最も大切なことは、「神様が共にい る」こと。

 あなたが今日も、神様と共に歩んでいる、そのことが最も大切なことなのです。 働きの結果は、主が責任をもって成し遂げてくださるのです。

「我々が神のみこころに従って働いている限り、その結果については、神ご自身 が責任を持たれるのである。「神とともに働く者」として、我々のなすべき分は、 指図に忠実に従うことである。

 したがって、そこには心配したり、思い煩ったりする余地はまったくない。・ ・・中略・・・我々は、自分の努力の成果である成功という結果に依存すること なく、神の御約束に信頼しなければならない」(『教育』実業の原則と方法「思 いわずらうな」169頁)
(by 藤田 昌孝)