時間を取る

「静まって、わたしこそ神であることを知れ。わたしはもろもろの国民のうちに あがめられ、全地にあがめられる」詩篇46:10(口語訳)。

「本物のキリスト教とは、一連の教義を学んでから、同じ道を歩む人々と足並み 揃えて進むことではありません。恵まれない人々への単なる人道的支援でもあり ません。

 本物のキリスト教とは、神様と共に歩むことです。それゆえ、クリスチャン生 活の真髄は、神様の声に耳を傾けることを身につけ、神様がおっしゃることを実 行する勇気を育むことです。

 あなたがいかなる方法でうまくやろうとも、本物のキリスト教の決め手となる 要素は時間です。それも余った時間や使い捨ての時間でなく、上質な時間です。 塾考し、瞑想し、反省するための時間、せかせかしない、邪魔されない時間で す」。

 上記の言葉は、ビル・ハイベルズという牧師の著書『祈れないほど忙しい』(福 音社)からの引用です。彼は、続けて、神様との時間を取る必要を語るため、結 婚生活についても書いています。

「本物の結婚生活にも、同様の時間が必要です。多くの結婚生活には中身があり ません。夫は・・・仕事に夢中です。妻は子どもたちに夢中で、さらに仕事を抱 えているかもしれません。

 それゆに夫と妻は、倉庫の前で、玄関ですれ違います。・・・彼らの中には深 い親密さはありません。同じ家に住んではいるものの、互いに育み合っていない のです。生き生きとした、活気のある、本物の夫婦関係にないのです。

・・・・が、さらに上を求める夫婦もわずかながらいるのです。簡単でないこと を自覚しつつも、彼らは本物の結婚生活を手に入れるために戦う決心をします。 彼らは時間がかかることも、つまり、これまで自分にとって大切だった活動をや めなければならないかもしれないことも知っています」。

 私はよく、「コミュニケーション貯金」のお話をします。人と人との間にコミュ ニケーションが十分であれば、「コミュニケーションの貯金」は黒字です。

 信頼関係ができていますので、お互いの話が良くわかり、相互の言い分が正し ければ、たやすく受け入れることができます。

 しかし、相互のコミュニケーションが不足しているか、もしくは何らかの形で 互いの信頼関係に傷がついていれば、「コミュニケーションの貯金」は赤字です。 なかなか相手の話すことを理解することも受け入れることもできません。

 神様は私たちに対していつも誠実で、裏切られることはありません。しかもい つも、私たちの心の扉をノックしておられます。

 しかし、私たちのほうで、神様とのコミュニケーションの時間をとらないでい ると、神様との「コミュニケーションの貯金」が赤字になるや、神様のお言葉を そのまま受け取ることができなくなることがあります。

 神様のお約束に安心して任せられなくなったり、神様の方法より、自分のやり 方を優先させたりして失敗したりします。

「コミュニケーションの貯金」を黒字にするには、お互いの会話を増やさなけれ ばなりません。コミュニケーションの時間を増やすしか方法はありません。

・・・かと言っても、貯金が赤字のときは、コミュニケーションをとること自体 が、しんどかったり、違和感を覚えることがあります。「聖書を読むのがしんど い、読んでもピンとこない、お祈りしても1分で終わる・・」なんてことがある かもしれません。

 しかし続けていくうちに、貯金が黒字になった瞬間、世界は開けてきます。お 祈りすることが大好きになります。「なるほど!!」聖書の言葉が良くわかって きます。「この言葉は私のためだ!!」私の心に響いてくることがあります。

 わたしたちの祈りは、夜中にパンを求める友人のように(ルカ11:1−13) 熱心に忍耐強く求め続けなければならない。熱心に不屈の精神をもって祈れば祈 るほど、キリストとわたしたちの霊的結合は親密になる。信仰が増すにつれて、 受ける恵みも増すのである」『キリストの実物教訓』125頁。
(by 藤田 昌孝)