笑いの効用

「心の楽しみは良い薬である、たましいの憂いは骨を枯らす」(箴言17:22 口語訳)。

 中央群馬脳神経外科病院の理事長中島英雄先生は、月に1回「病院寄席」を開 いており、理事長ご本人も”落語家”として高座に上がっているそうです。そし て笑いが脳にどんな変化を起こすのかを、患者の方々の協力を得て調査されまし た。

 患者の方々は、35歳から78歳までの22人(男性14人、女性8人)で、 脳梗塞(こうそく)などの脳血管障害で入院されていました。

 調査は、脳の血液の流れ(脳血流量)などをカラー画像で見られるSPECT (スペクト=シングルフォトン・エミッション・コンピューティッド・トモグラ フィー)という装置を使って、脳の数カ所を測り、寄席の前後で比較します。

 その結果、血流量は、14人で増加し、5人で低下、3人は測った場所によっ てばらつきがありました。

 中島理事長いわく、「血流が増加した人は、落語が面白かったと感じた、つま り笑った人たちで、低下した人は、疲れたとか、面白くなかったと感じた、笑わ なかった人たちでした」ということでした。

「心の楽しみは良い薬である」・・・なるほど。

 また、今年4/3日の日経新聞の夕刊に、福岡県春日市で内科やリハビリ科な どの病院、伊藤医院の伊藤実喜院長の書かれた「笑いの効用9か条」という以下 の記事が載っていました。

 笑うことで9つのいいことがあるらしい。それは

 1.脳内ホルモン分泌で痛みなどを緩和
 2.内臓の消化機能が向上
 3.横隔膜や腹筋などを強め便秘を予防
 4.NK(ナチュラルキラー)細胞が増えて免疫力が向上
 5.血液がサラサラして生活習慣病を予防
 6.アルファー波が増え全身が癒される
 7.若返りホルモンの分泌が促進
 8.頭がスッキリし忍耐力とやる気が出る
 9.自分が笑うと相手も笑顔に
 の9つ。

 こんなに体にいい笑いの効果を知ったからには、今日から今まで以上に笑える 生活をしなければと思った。では、どうすれば笑いの絶えない毎日を送ることが できるのか。

 それにはどんなときに赤ちゃんが笑うのか、考えてみるといい。赤ちゃんを笑 わすのは実は簡単で、赤ちゃんに話しかければいい。赤ちゃんは自分に関心を持っ てくれる人に満面の笑顔を見せてくれる。

 逆に無視すれば泣きじゃくる。人間関係の潤滑油が笑顔だとすれば、その笑顔 を引き出すためには、こちらがその相手への興味、関心を持つことがその第一歩 になるのかもしれない。・・・なるほど、なるほど。

 また、E・G・ホワイトという方は次のように語っています。

 母親は快活な、落ち着いた、愉快な性質を養うべきである。そのために払う努 力は、すべて子供の肉体の健康と道徳的な性質の上に豊かに報いられる。快活な 精神はその家庭の幸福を増進し、自分自身の健康をも増大する。

 夫は同情と不変の愛情をもってその妻を助けるべきである。もし妻を家庭の太 陽のように、はつらつとうれしそうにしておきたければ、夫は妻が重荷を負うの を助けなさい。

 夫の親切と愛にみちた礼儀は彼女にとって尊い励ましとなり、夫が与えた幸福 は夫自身の心にも喜びと平安をもたらす。気むずかしく、利己的で、横柄な夫や 父は自分が不幸であるばかりでなく、一緒に住む家族のすべてを憂鬱にする。

 そのために妻は元気を失い、病身になり、子供はその好ましくない気性を受け て、損なわれ、こうして自らの結果を刈りとる」。(『ミニストリー・オブ・ヒー リング』360)

 相手に関心を持ち話しかけ、夫婦の助け合い、とりわけユーモアが大切という ことですね。
(by 藤田 昌孝)