祈りの棚卸し
会社や商店などでは、一年の最後、「棚卸し」ということをします。私も学生
時代、「有林堂」という楽器店でアルバイトをしていた頃、この「棚卸し」をい
たしました。店員さん総出でお店にある楽器や小物、書籍の在庫を全てチェック
します。その作業を通して、お店の健康状態が見えてくるわけです。
そこで、ぜひ、おすすめなのが、「祈りの棚卸し」です。新約聖書フィリピの
信徒への手紙の中に、次のような言葉があります。
「どんなことでも、思い煩うのはやめなさい。何事につけ、感謝を込めて祈りと
願いをささげ、求めているものを神に打ち明けなさい。そうすれば、あらゆる人
知を超える神の平和が、あなたがたの心と考えとをキリスト・イエスによって守
るでしょう」(フィリピ4:6、7)。
感謝と祈り、願いを何事につけても、捧げなさい。打ち明けなさいとあります。
ノートをひろげて、自分の今願っていることを全て書き出してみてはいかがでしょ
う。建前の願い、本音の願い、思い浮かぶかぎり書き出してみる。
すると、あらためて、「あー、自分はこんなことを望んでいたんだ」「この願
いは建前の願いだと思っていたけれど、自分の本心だった」などと、あらためて
気づかされるかもしれません。または、「これこそ自分の第一の願いだったと思っ
ていたのに、あまり重要ではないぞ」と思われるかもしれません。
そして、祈り。自分の気持ち、思い、感情をやはりノートに書き出してみては
いかがでしょう。自分の志、神様にお捧げしたい意志、もしくは自分の抱えてい
る問題、気持ち、感情をそのまま書き出してみる、というのは。そのような作業
の中で、自分の心の健康状態、現状が見えてくるかもしれません。
そして最後に、感謝を書きとめる、ということも大切だと思います。1年間、
神様にお世話になったことがらを思い出せるかぎり1つ1つ書き出してみる。ま
た、自分を助けてくれた人のお名前を書き出してみる。
神様は人を通じて私たちを助けてくださることがたびたびあります。優しい言
葉をかけてくれたあの方。プレゼントを下さった方。心の支えになってくれた方。
勇気をくれた人。自分に大切な気づきを与えてくれた方。そのような方々のお名
前と出来事を簡単に書き出してみるというのはいかがでしょうか。
きっと心が喜びと感謝で満たされるでしょう。新しい一年、誰か他者のために
命を用いたいと願うようになるでしょう。こんな自分でも、何か、神様のご用の
ために用いられたいと心から願うようになると思います。
(by 藤田 昌孝)