キリストの改変力
最近のニュースを見聞きしていますと、そのあまりにも悲惨な出来事に、私た
ち人間社会の限界を感じざるを得ません。そして、ビル・ハイベルズの『勇気あ
るリーダーシップ』(福音社)の初めの方に書かれていた文章を思い出しました。
次のような内容です。
「1990年代の8年間ほど、私はワシントンDCに毎月のように出張し、わが
国の政府の高官たちと会いました。そうして私が知ったのは、彼らの権力がどれ
ほど強大であるか、ということではなく、彼らの権力が実はどれほど限られたも
のであるか、ということだったのです。
人間の心を変えることも、傷ついた魂を癒すことも、憎しみを会いに変えるこ
とも、彼らにはできません。あるいは、悔い改め、赦し、和解、平和をもたらす
こともできなければ、・・・
思いつくかぎり、私はあらゆる選択肢を思い浮かべながら、私たちが何を提供
すべきかを考えました。実業家は、切実に求められている働き口を提供すること
ができます。
賢明な教育者は、この世の有用な知識を教えることができます。様々な自助プ
ログラムは、行動を修正するための効果的な方法を提供してくれます。先端を行
く心理治療は、自己理解を助けてくれるでしょう。
どれもこれも、すばらしいものです。しかし、これらのうちのどれか一つでも、
人間の心をすっかり変えることができるでしょうか。
この憐れな地球の上で、それを実現できる力がたった一つ存在すると、私は信
じています。それはイエス・キリストの愛です。罪に勝ち、恥をすすぎ、傷を癒
し、敵を和解させ、砕け散った夢を継ぎ合わせ、少しずつ、しかし最終的には、
この世を変える主の愛です。
そして、私の心を日々つかんで離さないのは、人間を変えるその愛が教会に与
えられているという革命的メッセージなのです。
それはすなわち、この世の将来が、地域の教会に属するあなたや私のような者
たちの手に、極めて実際的な意味で委ねられているということを意味しています。
それが教会なのであり、そうでなければ、教会は無に等しいのです。・・・
兄弟姉妹の皆さん、よそ見をして惑わされてはいけません。教会こそが拠り所
なのです」(同上25〜26頁)。
E・G・ホワイトも語っています。
「教育、教養、意志の力、人間の努力などいずれも、それぞれ大切な役割をもっ
てはいますが、心を新たにする能力は全くないのであります。
もちろん、私どもの行動にただ外面的の正しさは与えるかも知れませんが、心
を変えることもできなければ、生活の源泉をきよめることもできないのでありま
す。天よりの新しい生命がその人の内部に働かなければ、人は罪よりきよめられ
ることはできません。
この力というのはキリストであります。キリストの恵みのみが人の力なき魂を
生きかえらせて、これを神ときよきに導くことができるのであります」(『キリ
ストへの道』16頁)。
私たちが毎日聖霊の神様を通して、御言葉を通して、イエス様から新しい命(永
遠の命)をいただくならば、日ごとに変えられてゆきます。ただしこれは「日ご
とに」です。出エジプトの経験のようにマナは日ごとに受けとらなければなりま
せん。
そのようにして力と品性をいただくなら、世の人々にその改変力を分かち合う
ことができるのだと思います。
(by 藤田 昌孝)