「手のひらの傷」
お元気ですか? 明智信作です。旧約聖書にこんなみことばがあります。「女
が自分の乳飲み子を忘れるだろうか。母親が自分の産んだ子を憐れまないだろう
か。たとえ、女たちが忘れようとも わたしがあなたを忘れることは決してない。
」母親が自分のかわいい、大切な赤ちゃんのことを忘れたり、自分の産んだ子を
憐れまないことがあっても、神はあなたの事を決して忘れる事はない、と言われ
るのです。聖書には、このすぐあとに、「見よ、わたしはあなたを わたしの手
のひらに刻みつける。」ということばが続きます。これは何を意味しているでし
ょうか。
キリストは、ほかならぬあなたのために、十字架にかかり、あなたのために命
を捨てた、ということです。そして、キリストの手のひらに残る、あの十字架の
傷跡が、キリストの体から決して離れることがないように、わたしは、あなたを
忘れる事はない、と言う事です。わたしはあなたを愛している、あなたのために
命を捨てた、決してあなたのことを忘れない、とキリストは仰せになるのです。
手のひらの傷は十字架刑の傷です。あの十字架こそ、私たち一人一人に対する
キリストの愛の証です。キリストは、ご自分を憎み、十字架につけて殺そうとす
る人のために「父よ、彼らをおゆるしください。彼らは何をしているのか、わか
らずにいるのです」と祈られました。キリストの方は、群衆を決して憎みません
でした。彼らをゆるしておられるのです。彼らを愛しておられました。愛したか
らこそ、彼らの為に、十字架におかかりになって、命を捨てられたのです。
キリストの祈りは、私たちの為にも捧げられています。私たちは、キリストの
愛を信頼できずに、つぶやいたり、不信仰を抱いたり、時には敵対したりするこ
とがありますが、キリストは、すべてをゆるしてくださり、その私のために祈っ
て下さっているのです。キリストは、あなたを愛しておられます。あなたのこと
を決してお忘れになることはないのです。
(by 明智信作)