「信頼の力」
お元気ですか? 明智信作です。聖書を学んでいますと、キリストのまわりに
は、しばしば当時の社会から見放された人たち、あるいは軽んじられていた人た
ちが近づいてきたことがわかります。取税人や罪人たち、遊女たちが、キリスト
を慕って集まってきました。彼らは、当時の社会の宗教指導者を自認していた人
たちにはなかったものを、キリストの内に見いだしていたのです。アメリカの敬
虔なキリスト教の指導者であった、エレン・ホワイトという方は、キリストの偉
大な生涯について、このように書いておられます。「彼は、どんな人間も無価値
な者として見過ごしにする事なく、すべての人をいやそうとなさった。・・・彼
は最も粗野な絶望的な人々にも、彼らがきずなくけがれなき者となり、神の子ら
しい品性に到達しうるとの確証を与えて、望みをおこさせようと努力なさった。
彼は、しばしばサタンの自由にされて堕落し、そのわなから抜けでる力のない人
々にお会いになった。このように失望し、病気にかかり、あるいは誘惑され、堕
落した人たちに、キリストは、非常にやさしいあわれみの言葉をおかけになった
が、それは彼らが最も必要としまたよく理解できる言葉であった。・・・その同
情と親切なまじわりが、彼が人間の真価を認めておられることを示したので、彼
は取税人の食卓に名誉の客としてお招かれになった。そして人々は自分たちも信
頼に足る者となりたいと思った。」 つまり、どんな人もキリストの前に来ると、
自分が大切な存在として認められている、と感じ、それゆえ、その信頼に答える
者となりたいと思ったのです。常に人との比較のなかで、お互いを評価すること
に慣れてしまっている私たちも、自分の存在を、そのままで価値ある存在として
受けとめてくださるキリストを知る事は、どんなに大きな励ましになる事でしょ
う。私たち自身が、このキリストを知る事を通して、自分を大切にする事を学ぶ
と共に、ほかの人をも、尊ぶ精神を神に祈り求めたいものですね。
(by 明智信作)