「神を見る窓」


 お元気ですか? 明智信作です。切れる少年の家庭には、放置家族が多いそう 

です。一人の少年は犯罪を繰り返し、少年院に入れられました。彼の両親は離婚 

しており、父親が引き取ったいました。少年が犯罪で捕まったとき、父親は「面 

倒見きれないから少年院にいれてほしい」と言ったそうです。後で少年はこう言 

いました。「自分が面倒を見るから勘弁してほしいと言ってほしかった」 また、

別の少年は、いわゆる「おしつけ家族」の家庭で育ちました。父親は町工場を経 

営して忙しく、子どもには無関心でした。母親は少年に干渉しすぎる傾向があり 

ました。いわゆる過干渉でした。その少年は後に「自分に耳を傾けてほしかった」

と言っています。 だれもが、本物の愛を求めているのです。だれもが、自分の 

ことを無条件に、徹底的に愛して、変わることのない存在を必要としているので 

す。私たちを造り、生かして下さる神こそ、そのおかたであります。しかし、目 

に見えない神を見る窓が必要です。それは、同じ人間を通して表される小さな愛 

や親切や思いやりです。星野富弘さんは、首の骨を折って入院中、大学時代の先 

輩の米谷さんが示した、親切に心を引かれました。まだ肌寒い季節に、星野さん 

が、「ああ、冷やし中華が食いてぇ」と言った時、米谷さんは、あちこち歩いて 

冷やし中華を持ってきてくれたのです。星野さんは、「やっぱりキリストはすげ 

え・・・と感心しながら夢中で食べた」そうです。その後、彼から贈られた聖書 

を読むようになって、クリスチャンとなったのでした。星野さんは、後にこう書 

いています。「まったくの他人の私を自分の体のように思ってくれる米谷さんの 

背中を見送りながら、私は、自分の苦しみだけのために苦しみ、生きることをあ 

きらめていた自分を恥ずかしく思った。」私たちも、人の必要にできるだけ心を 

配り、その必要に応えることによって、すこしでも、まわりの人が自分は愛され 

ている、大切に思われている、と感じていただけるようにならせていただきたい 

ものですね。                               

                             (by 明智信作)